Pure Love 12 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

どれだけの時間が経ったのか

目を覚ますと

友梨奈の顔が視界に浮かんでいた。

 

「友梨奈、ここはどこ?」

 

「病院だよ、理佐。

試合中に突然倒れてしまったんだ。

でも大丈夫、一週間の入院で退院できるって。

今日は私が付き添っているから、

佐藤さんは明日来るよ。」

 

友梨奈は優しく微笑んだ。

 

「そうか、私の病気を知ってしまったんだね。」

 

「ごめんね、理佐。

何も知らずに、勝手に来てしまった。」

 

友梨奈は申し訳なさそうに

顔を歪めた。

 

しかし、私は首を振った。

 

「それは大丈夫だよ。

私は友梨奈と一緒にいるのが楽しいから。

全部私の意志だから、気にしないで。

それより、試合の結果はどうだったの?」

 

「勝ったよ!

私のシュートが決勝点だったんだ。」

 

「すごいね、友梨奈!明日も頑張ってね!」

 

私は理佐の手を握りしめた。

 

「でも、しばらくは部活を休むよ。

理佐の看病に専念するから。」

 

「それはダメだよ、私は大丈夫だから。

佐藤さんもいるし、あんなに練習したのに、

部活を休んではいけないよ!」

 

私の病気のせいで、

友梨奈の努力が無駄になってはいけない。

私は友梨奈を説得した。

 

しかし、友梨奈は頑なに首を振った。

 

「理佐、驚かないで聞いて。

私、理佐のことが大好きなの。」

 

「私も、友梨奈のことが大好きだよ。」

 

しかし、友梨奈は再び首を振った。

 

「それじゃないの。

私は、一人の女性として、

理佐を愛しているの。

もう、自分の気持ちに嘘はつけない。

だから、私に看病させて。」

 

友梨奈の瞳は真剣そのものだった。

 

まさか、

友梨奈が私を愛してくれていたなんて。

 

「ありがとう、友梨奈。

わかった、じゃあ、甘えさせてもらうね。」

 

そして、私は

友梨奈に看病してもらうことになった。

 

それが、私たちの新たな始まりだった