Pure Love 14 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

私は歩きながら、

ラインで玲奈さんに理佐が目を覚まして、

少しよくなったことを伝えた。

 

そのメッセージを送った後、私の心は少し安堵した。

 

私は家で仮眠したのち、

DVDショップに足を運んだ。

 

店内を見渡すと、

色とりどりのアニメのDVDが並んでいた。

 

私は、理佐の好きそうなアニメを2本程チョイスした。

 

それをお見舞い替わりに私は、再び病院に向かった。

 

病室に到着したら、

ちょうど佐藤さんが出てきて、

私の姿を見つけると近くの談話室に誘ってきたんだ。

 

その部屋は、静かで落ち着いた雰囲気が漂っていた。

 

理佐のお父さんは、

仕事が多忙なので帰国することができず、

理佐の孤独感を深く感じずにはいられなかった。

 

その事実を知った時、私の心は痛みを感じた。

 

そして、暫くの沈黙の後に

佐藤さんは切り出した。

 

「友梨奈ちゃんお願いがあるの!」

 

その言葉に、私の心はドキリとした。

 

「なんですか?なんでも言って下さい。

私、理佐の為ならなんでもします。」

 

私の言葉は、部屋の中に響いた。

 

「例え1分でも、毎日理佐ちゃんの

傍にいてあげてほしいの。」

 

その言葉に、私の心は決意で満たされた。

 

私は、頷いた。

 

「もとから、毎日来るつもりですよ。

大学も文系なんで、

週に3回ぐらいしか講義がありませんし。

親にも夜泊まることは承諾を得ていますから」

 

佐藤さんは、涙ぐみながら

 

「ありがとう!理佐ちゃんのことお願いします。」

 

と言った。その言葉は、私の心を深く打った。

 

私は、佐藤さんと別れると、

病室に急いだ。早く、理佐に会いたい!

 

その思いが、私の足を速くさせた。

 

病室にはいると、理佐は横になっていた。

 

「もう、きたの?大丈夫なの友梨奈!」

 

その声は、私の心を温めた。

 

「理佐に1秒でもはやく、会いたかったんだ!

今日も、朝までいるよ!これ、お見舞い」

 

私はアニメのDVDを得意げに差し出した。

 

そしたら、理佐はすごく喜んで

 

「ありがとう!これ見たかったんだ。」

 

その言葉に、私の心は喜びで満たされた。

 

私達はアニメを見て、談笑した。

 

その時間は、私にとってとても楽しい時間だった。

 

理佐が横になっている時には、

私が手握り理佐の顔を眺めていた。

 

会話なんてなくてもいい。

 

貴方のそばで温もりを感じることができるだけで

私は幸せだ。

 

その日も朝まで看病し、このような日々が7日続いた。

 

しかし、ある朝、理佐から報告を受けた。

 

「友梨奈!退院がきまったよ!

明日、退院していいって!」

 

その言葉に、私の心は喜びで満たされた。

 

理佐は満面の笑みを浮かべながら

、私をハグしてくれた。

 

その瞬間、私の心は幸せで満たされた。

 

「おめでとう!よかったね、理佐!」

 

私の言葉は、部屋の中に響いた

 

「ありがとう!友梨奈の看病のお陰だよ! 

退院したら、どこか2人で出かけようね!」 

 

「うん、楽しみにしてるね!」 

 

私は何より、理佐の

嬉しそうな顔がみられただけで、

 大満足していた。 

 

ただ、この時、この後待ちうける

 苛酷な運命など考えてもいなかった・・・