Pure Love 7 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

(平手友梨奈side)

右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印右矢印

私が持参したDVDを見せると、

理佐の顔は一瞬で明るくなった。

 

彼女の目はキラキラと輝き、

その笑顔はまるで太陽のように輝いていた。

 

しかし、アニメを見始めると

その表情は一変した。

 

彼女の目は真剣そのもので、

画面に釘付けになっていた。

 

悲しい場面では、

彼女の目からは涙がこぼれ落ちた。

 

その泣き顔の美しいこと、

それはまるで絵画のようだった。

 

私はアニメを見ることを忘れ、

理佐の表情ばかりに気を取られていた。

 

そして、アニメが終わる頃に、私は気付いた。

 

私は理佐に恋をしているのだと。

 

その後、私は佐藤さんも交えて

3人で夕食を共にした。

 

佐藤さんの料理は大変おいしく、

その香ばしい香りと美味しさは

私たちの会話を弾ませた。

 

佐藤さんは、

理佐が小さい頃から、

常に一緒にいた家政婦さんで、

理佐のお母さんのような存在だった。

 

彼女は、理佐が

小学生や中学生の頃の話をしては、

微笑んでいた。

 

ただ、話の中に、

両親のことは一切出てこなかった。

 

本当に理佐には

家族の思い出がないのだろうか。

 

その思いに私の胸は苦しくなった。

 

理佐がトイレに立ったときのこと、

佐藤さんがいきなり私の手を握って話し始めた。

 

「友梨奈さん、

これからも理佐ちゃんのことをお願いします。

本当に友梨奈さんのことを

信頼していますので、

あんなに楽しそうな理佐ちゃんを見たのは

久しぶりです。

理佐ちゃんの心の支えになってください。」

 

「はい!まかせてください!」

 

私は元気に答えた。

 

佐藤さんを味方につけ、

ひょっとして付き合えるかも?

なんて、夢見たりしていた。

 

でも、この佐藤さんの

「心の支え」の深い意味を後に知るこなる・・・