Pure Love 5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

それから3日後、

毎日のようにラインのやり取りをして

ようやく彼女からの招待のラインが届いた。

 

私の心は喜びで満ち溢れ、

そのことを監督の玲奈さんに伝えると、

 

「え?理佐が家に招待したの?」

 

玲奈さんは驚いた表情を浮かべた。

 

しかし、私はそれを気にすることなく、話を続けた。

 

「うん!もう、すっかり仲良しだよ!

今度の日曜日に遊びに行ってくるよ」

 

玲奈さんは意外な表情をして

軽く微笑みながら返答する

 

「そうか…あの理佐がねえ。

理佐は体が弱いから、

あんまりはしゃいじゃだめだよ

 

「うん!わかってるって!じゃあね玲奈さん!」

 

私はワクワクしながら返事をした。

 

そして、その日曜日がやってきた。

 

雲がまばらに見えるが、それでもいい天気だ。

 

私はお土産のケーキを片手に、

理佐の家のインターホンを鳴らした。

 

すると、中から理佐が出迎えてくれた。

 

「いらっしゃい、友梨奈!よくきたね」

 

「今日が待ちどおしかったよ」

 

カフェで話をして以来、

ラインでは毎日話をしたが、

会って話すのが今日で2度目だったので、

私はウキウキしていた。

 

私は二階にある理佐の部屋に通された。

 

「殺風景でしょ!何も飾ってなくて」

 

確かに、机とベッドに

オーディオ機器が数台あるだけで、

一目見て、女性の部屋かは判断しかねる部屋だが

整理整頓がきちんとされており、

彼女の性格が滲み出た質素な部屋である。

 

「理佐らしい部屋で気に入った

よし、私の部屋も同じように殺風景にしよう」

 

私が冗談混じりに発言したら、理佐も笑ってくれた。

 

しばらく談笑していたら、ノックの音がした

 

すると50代後半ぐらいの女性が

紅茶を運んできてくれた。

 

「紹介するね!こちら、私の家政婦の佐藤さん」

と理佐が紹介してくれた

 

「平手友梨奈です」

 

私が挨拶をすると佐藤さんが返事をする

 

「こちらで、

住み込みの家政婦をしております。佐藤です」

 

挨拶を済ませると、

 

佐藤さんは1階に降りていった。

 

「理佐の家は、お金持ちなんだね、

家政婦さんまでいて。ご両親はお出かけ?

挨拶しようと思ったけど・・」

 

何気なしに言った言葉であったが、

今まで決して

自分のことを話すことがなかった理佐が、

自分の境遇について話し始めたのだ