Pure Love 3 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

どれぐらい時間が経過したのだろうか。

 

私の頭は、柔らかな感触と

ハチミツのような甘い香りに包まれていた。

 

それは、まるで

夢の中にいるかのような感覚だった。

 

しかし、その感覚は現実のものだった。

 

私は意識を取り戻し、目を開けた。

 

その瞬間、私の目に飛び込んできたのは、

あの女性、渡邉理佐の顔だった。

 

彼女の瞳は心配そうに私を見つめていて、

 

「気がついた・・大丈夫?」

と優しく語りかけてくれた。

 

私は彼女の言葉に驚き、

 

「え!!・・・何故・・なんで?」

と動揺した声で尋ねた。

 

彼女が私の頭を自分の膝に乗せて、

優しく介抱してくれていたのだ。

 

彼女は微笑みながら

 

「ごめんなさい。私が玲奈ちゃんに

話かけてたから、気がちったのね。」

と謝った。

 

その言葉に、私は彼女に感謝の気持ちを伝えた。

 

「あなたは??」と尋ねると、

 

彼女は「渡邉理佐と言います。よろしく。」

と名乗った。

 

私は彼女に礼を言い、

 

「あ・・・はい・・・平手友梨奈ですよろしく!」

と自己紹介をした。

 

その時、監督の玲奈さんさんが

近寄ってきて、発言する

 

「理佐は私の幼馴染なの。

夏休み暇だったら、練習を見においでと誘ったの」

 

玲奈さんの話では、

彼女は私と同じ大学に通う3回生らしい。

 

私はこのチャンスを逃してはならないと思い、

すぐに理佐に声をかけた。

 

「あの・・介抱してくれたお礼に帰りに、

パフェでも御馳走したいのですけど」

 

彼女は驚いた顔をして発言する

 

「え・・そんな、これぐらいのことで」

 

「いえ、余計な心配もかけたし・・是非」

 

私は語尾を強く言った。

 

このチャンスを逃すものか!

 

ここで仲良くならないと、

もう機会がないかもしれない。

 

すると、監督の玲奈さんさんが発言する

 

「理佐!お言葉に甘えなよ。

友梨奈!今日は上がっていいよ。

理佐を家まで送ってやって。」

 

なんて素敵なキラーパスを出してくれるのだろう。

 

私は感謝しつつ、強引に言葉を投げかける。

 

「じゃあ、きまりね!理佐。外で待っていてね。」

 

馴れ馴れしく、呼び捨てで呼んでしまった。

 

私は急いで着替えて、

彼女の待つ校門へ向かった。

 

その一瞬、私の心は高鳴り、

新たな出会いへの期待感でいっぱいだった