卒業 3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

(第三者side)

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卒業式が終わり、校庭は静寂に包まれていた。

 

その中で、渡邉理佐は

4人で待ち合わせの場所の校庭の片隅に、

真っ先に来ていた。

 

彼女の心には、

友梨奈への想いが溢れていた。

 

「今日、友梨奈に告白しよう。」

 

彼女は心に決めていた。

 

その決意は、彼女の瞳から強く輝いていた。

 

その時、菅井友香がやって来た

 

「理佐、何か悩んでいるの?」

 

友香は人の顔色を読み取るのに

長けており心配そうだった

 

理佐は驚いたが、

すぐに落ち着きを取り戻した。

 

「あ、友香。

ただ、考え事をしていただけだよ。」

 

友香は理佐を見つめ、微笑んだ。

 

「そうなの? 何か、困ってることがあったら、

私に話してね。」

 

「うん、ありがとう。」

 

そして、小林由依が

待ち合わせの場所にやって来た。

 

「友香、理佐、ごめんね。待たせたね。

 あ・・・友梨奈が

用があるって先に帰っちゃったの。」

 

理佐はその言葉に驚いた。

 

「え? 友梨奈が?」

 

「うん、また後日連絡するって言ってたわ。」

 

由衣は理佐に告白したいので

友梨奈が先に帰ろうがお構いなしだった。

 

理佐はその言葉に反応し、

自然と体が校門へと向かった。

 

「ちょっと、友梨奈。」

 

由依は理佐の後ろ姿を切ない目で見つめた。

 

理佐は校門を出て、友梨奈の後を追いかけた

 

彼女の心には、

友梨奈への深い思いが刻まれていた。

 

(友梨奈、なんで帰るのよ。

はやく、はやく、君が行ってしまう前に

 私の気持ちに気づいて引き返してよ)

 

理佐は心で叫んでいた。

だが、友梨奈は見当たらなかった。