卒業 2 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

卒業式が終わり、私は一人、

教室で深呼吸をしていた。

 

今、校庭では卒業生が別れを惜しみながら

おしゃべりしたり写真を撮ったりしている。

 

私の心には、理佐への告白の言葉が溢れていた。

 

よし、行くぞ。

 

しかし、その時、小林由依が教室に入ってきた。

 

「友梨奈、ちょっと話があるんだけど…」

 

由依の声は、いつもより少し震えていた。

 

「何だい、由依?」

 

私は微笑んで尋ねた。

 

由依は深呼吸をして、勇気を振り絞った。

 

「実は、私、理佐のことが好きなの。」

 

その言葉に、私は驚いた。

 

しかし、すぐに落ち着きを取り戻し、

由依を見つめた。

 

「由依…」

 

由依は頷いた。

 

「だから、私、理佐に告白するつもりなの。」

 

私は自分が

告白するつもりだったことを思い出した。

 

「そっか・・・告白するのかぁ・・・

頑張れ!私、由依のことを応援してるから。」

 

私は笑顔で答えた。

 

由依は、私の言葉に感謝の涙を流した。

 

「ありがとう、友梨奈。」

 

だめだ、上手くいかないな・・・・

 

こんなに理佐のことを好きなのに・・・

 

これは神様が

理佐には告白するなと言っているんだろうなぁ・・・

 

もう、理佐に告白するのは諦めよう。

 

理佐・・・君のことすきなのに

この思い伝えれそうもないよ。

 

理佐達には悪いけど先に帰ろう。

 

「あ、由衣、私、用事があるから先帰るね。」

 

「え??みんなで写真撮らないの?」

 

「うん、ごめん。友香達に

 よろしく言っておいて。改めて連絡するから。

 告白頑張って!」

 

「うん、ありがとう。」

 

由衣は笑顔で答えた。

 

私は早足で校門へと向かった。