校門に戻った理佐の前に、
小林由依と菅井友香が立っていた。
由依の瞳は、
何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。
「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。」
由依の声は、いつもより少し震えていた。
理佐は驚いたが、すぐに落ち着きを取り戻した。
「うん、きくよ。」
由依は深呼吸をして、勇気を振り絞った。
「実は、私、理佐のことが好きなの。」
その告白に、理佐は驚いた。
しかし、彼女はすぐに落ち着きを取り戻し、
深く息を吸い込んで由依を見つめた。
「由衣・・・ごめん。由衣は親友だよ。でも、
あなたの気持ちには応えられません。
こんな私を好きになってくれてありがとう。」
由衣はその言葉に涙を流した。
「そうだよね。
ありがとう、ちゃんと振ってくれて。」
由依は涙を拭い、校門を歩いて出て行った。
その後ろ姿を見つめる理佐の目には、
深い思いが刻まれていた。
友香が理佐の隣に立った。
「理佐、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。」
理佐は微笑んで頷く。
「私がついて行くから心配しないで。
また連絡するね」
「ありがとう、友香。」
友香は由依の後を追っていった。