卒業 4 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

校門に戻った理佐の前に、

小林由依と菅井友香が立っていた。

 

由依の瞳は、

何かを伝えたいという強い意志で輝いていた。

 

「理佐、私、あなたに伝えたいことがあるの。」

 

由依の声は、いつもより少し震えていた。

 

理佐は驚いたが、すぐに落ち着きを取り戻した。

 

「うん、きくよ。」

 

由依は深呼吸をして、勇気を振り絞った。

 

「実は、私、理佐のことが好きなの。」

 

その告白に、理佐は驚いた。

しかし、彼女はすぐに落ち着きを取り戻し、

深く息を吸い込んで由依を見つめた。

 

「由衣・・・ごめん。由衣は親友だよ。でも、

あなたの気持ちには応えられません。

こんな私を好きになってくれてありがとう。」

 

由衣はその言葉に涙を流した。

 

「そうだよね。

ありがとう、ちゃんと振ってくれて。」

 

由依は涙を拭い、校門を歩いて出て行った。

 

その後ろ姿を見つめる理佐の目には、

深い思いが刻まれていた。

 

友香が理佐の隣に立った。

 

「理佐、大丈夫?」

 

「うん、大丈夫だよ。」

 

理佐は微笑んで頷く。

 

「私がついて行くから心配しないで。

また連絡するね」

 

「ありがとう、友香。」

 

友香は由依の後を追っていった。