ガラスを割れ ~暗闇の中の絆~1 | じゅりれなよ永遠に

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ガラスを割れ ~暗闇の中の絆~

 

松井珠理奈は、その日の夜、

クラブのネオンライトが眩しい中、

防衛大臣木下文夫の部下である

君島忠雄を探していた。

 

君島には木下防衛大臣の

不正を暴こうとした

フリージャーナリストを

殺した殺人容疑がかかっていたが、

木下の圧力で公式の捜査は

中止になっていた。

 

クラブの中は賑やかで、

音楽が鳴り響き、人々が踊っていた。

 

珠理奈は君島が

よくここに出入りしていると

情報をつかんでここに来ていた

 

珠理奈は君島を見つけるために

人々の間をすり抜けていった。

 

その時、彼女の目に飛び込んできたのは、

死んだはずの平手友梨奈の姿だった。

 

「え・・・平手友梨奈?」

 

 声をかけると彼女は振り向いた。

 

その瞬間、

珠理奈の心は驚きで一杯になった。

 

友梨奈は微笑んで珠理奈に手を振った。

珠理奈はその場で固まった。

 

友梨奈は死んだはずだ。

しかし、彼女の前に立っているのは

間違いなく平手友梨奈だった。

 

珠理奈は

混乱しながら友梨奈に話しかける

 

「平手友梨奈・・・

やっぱり生きていたのか・・・」

 

友梨奈は珠理奈に近づいて発言する

 

「ええ、玲奈さんの

お仲間に助けられました。」

サヨナラの眼差し エピローグ 前編を参照)

 

「大した生命力ね。」

 

クラブ「J」の中は暗く、

音楽が鳴り響いていた。