気づいたら片想い -Last Episode-14(終) | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(西野七瀬side)

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それから1年後

私は玲奈さんと同棲していた

 

春の光が窓から差し込む部屋で、

私は最後の荷物をまとめていた。

壁にかけられた写真、共に過ごした時間の証。

 

それらを箱に詰めながら

、新しい生活への期待で胸が高鳴る。

 

玲奈さんとの同棲、

それはまるで夢のような現実だった。

 

みんなの近況は

名古屋の喧騒を背に、

珠理奈さんはいつものように忙しく働いている。

 

彼女からの電話は、

いつも私たちの話題で溢れていた。

 

玲奈さんと私が付き合うことになったとき、

彼女は誰よりも喜んでくれた。

 

そして、ある日、彼女は静かに告白してくれた。

 

「玲奈ちゃんが七ちゃんのことを好きなのは、

わかっていたから。

玲奈ちゃんには告白しなかったんだよ

玲奈ちゃんの幸せを邪魔したくなかったの」

 

と。珠理奈さんの言葉には

いつも玲奈さんへの深い愛情が込められていた。

 

私はそんな彼女の優しさに、心から感謝している。

 

未央奈さんは、今の仕事を辞めて

新たな夢に向かって歩み始めていた。

 

ネイルサロンのオーナーになるため、

専門学校で学んでいる。

 

彼女の目はいつも未来に向けられており、

 

「玲奈さんよりも素敵な女性を見つける」

という彼女の言葉には、

いつもの自信と決意がにじんでいた。

 

一方、友梨奈さんは舞台女優としての地位を

確立しつつあった。

 

彼女の演技は多くの人々を魅了し、

その才能は日本中に知れ渡っていた。

 

しかし、彼女の心の中にはまだ玲奈さんへの

未練が残っている。

 

「いつでも玲奈さんを奪いに行く」

という彼女の言葉には、

冗談めかしながらも本気の熱意が感じられた。

 

そんな友梨奈さんの挑戦を受けて立つ私。

 

玲奈さんへの愛を胸に

、彼女を支え続けることを誓う。

 

今日は、玲奈さんと二人で川辺を散歩している。

 

春の風が心地よく、

桜の花びらが川面に舞い落ちる。

 

玲奈さんは優しく微笑みながら言った。

 

「七瀬、これからもたくさん思い出を作ろうね」

 

その言葉に私の心は満たされ、

幸せな笑顔で応えた。

 

「はい!たくさん作りましょうね」

 

私たちの歩む道は、川の流れのように穏やかで、

そして確かなものだった。

 

私の片想いは、川辺の水に溶けて浄化され、

 

二人の未来は輝かしいものになると信じている。

 

私たちは手を取り合い、これからも共に歩んでいく。

 

 

FIN