ガラスを割れ ~スタンダード~4 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

当日

当然、白石麻衣が

風俗嬢に扮して部屋を訪れることになっている。

 

麻衣は赤いドレスに身を包み

赤いルージュをつけ、

見る者すべてを魅了するような魔力を醸し出していた

 

ホテルの最上階になるスィートルームで

プレイは行われる。

 

入り口で麻衣がドアベルを押すと

秘書の一人が出てきて入り口前で

手荷物検査を実施する。

 

これは盗聴や盗撮の機器がないかチェックするのだ。

 

「よし、入っていいぞ。」

 

麻衣は部屋も中にとおされる。

 

まずは前室があって、そこに秘書が3人いる。

 

この3人は暗殺の標的の3人でもある。

 

入り口前で麻衣の検査をしたのが

前田健四朗33歳、元自衛官で

裏では大臣の西村昌彦の命令を受けて

彼の邪魔になる人々を暗殺している。

 

そして、前室で麻衣を次の入り口まで案内したのが

窪田正利36歳、前田と同じく元自衛官で同じ

暗殺の仕事も請け負っている。

 

そして前室の奥の椅子に座っているのが

西村に長年仕える第一秘書の東敏夫55歳。

 

「今までで、一番綺麗な女性だね。

 君は新顔だそうだね?前職業は?」

 

第一秘書の東が麻衣に訊ねた。

 

「新宿のクラブで働いてました。」

 

「どうりで上品さが凄いと思ったよ。

きっと、先生も気に入るよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

麻衣はお辞儀をして西村の待つ部屋に入った。