暗殺を請け負った日の夜
友梨奈は自宅のアパートで
同居する渡邉理佐と食事をしていた。
「理佐…明日から暫く
帰れないから気にしないでね。」
「うん、わかった。」
理佐は瞬時に友梨奈が難易度の高い
暗殺の仕事を請け負ったと理解した
「この高野豆腐美味しいね。」
「昨日から煮込んでいたの。」
「うん、エネルギーが補充出来たよ。」
「よかった、友梨奈の役に立てて。」
理佐は微笑んだ。
理佐はこの何気ない会話だけで
幸せな気分になれるのだ。
友梨奈の重荷になりたくない理佐は
決して自分の深い想いを
告げようとはおもわなかった。
翌日から
友梨奈たちは暗殺の手はずを決めるため
大臣の西村やその秘書達を尾行して
行動パターンを研究していた。
そしてついに暗殺の日を決めたのだ。
大臣の西村がホテルのスイートに
高級風俗嬢を呼び
プレイする日が月一にあったのだ。
その日に暗殺を決行することになった。