ガラスを割れ ~スタンダード~3 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

暗殺を請け負った日の夜

 

友梨奈は自宅のアパートで

同居する渡邉理佐と食事をしていた。

 

「理佐…明日から暫く

帰れないから気にしないでね。」

 

「うん、わかった。」

 

理佐は瞬時に友梨奈が難易度の高い

暗殺の仕事を請け負ったと理解した

 

「この高野豆腐美味しいね。」

 

「昨日から煮込んでいたの。」

 

「うん、エネルギーが補充出来たよ。」

 

「よかった、友梨奈の役に立てて。」

 

理佐は微笑んだ。

 

理佐はこの何気ない会話だけで

幸せな気分になれるのだ。

 

友梨奈の重荷になりたくない理佐は

決して自分の深い想いを

告げようとはおもわなかった。

 

翌日から

友梨奈たちは暗殺の手はずを決めるため

大臣の西村やその秘書達を尾行して

行動パターンを研究していた。

 

そしてついに暗殺の日を決めたのだ。

 

大臣の西村がホテルのスイートに

高級風俗嬢を呼び

プレイする日が月一にあったのだ。

 

その日に暗殺を決行することになった。