ガラスを割れ ~スタンダード~5 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

前室から奥の部屋に入ると

最高級のスィートなだけあって

リビング風の10畳の部屋があり、

その奥に寝室の12畳もある洋室があった。

 

西村は

リビングの部屋のソファーに腰掛けながら

ワイングラス片手に麻衣を迎えた。

 

「ようこそ、硬くならずに

 こちらにおいで。」

 

西村は自分のソファーの横に座るように促した。

 

その姿を見た窪田はドアをしめた。

 

前室に窪田がもどると

第一秘書の東が口を開く

 

「さあ、先生は暫くお楽しみだ。

俺はコーヒーでものんでくるから

ここをよろしく頼む。」

 

東は席を立ち入り口のドアを開け

外に出ようとした瞬間だった

彼は膝から崩れ落ちた。

 

そう、友梨奈がナイフで心臓を一突きしたのだ。

 

部屋になだれ込む友梨奈と匠

 

部屋にいる秘書の窪田と前田は素早く立ち上がり

戦闘態勢に入る。

 

前田はナイフを抜き友梨奈の前に

 

窪田は銃を構えて匠を制する。

 

「止まれ!」

 

窪田は叫んだ。

 

匠は左足の靴のかかとで

右足の靴の上面を踏んだ

 

すると右靴の先端から鉛の玉が発射された

 

その弾は窪田の左足首に命中する。

 

弾は3m×7m小型であるため

大ダメージではないが窪田を一瞬

片膝をつかせる隙を与えた。

 

その瞬間、匠は左手に持っていた杖を伸ばして

窪田の頭に先端を当てて、

杖の取っての部分にある引き金を引く。

 

そう、杖は仕込み銃だった。

 

靴の銃と同じく殺傷能力は低いが

至近距離で頭を撃たれた窪田は即死した。

 

「匠、やるね~~」

 

友梨奈が発言すると

秘書の前田がナイフで斬りかかってきた

 

だが友梨奈は右に素早く避け

瞬時にナイフを前田の首に突き刺した。

 

「お前・・・何者だ・・・」

 

前田が声を絞り出した。

 

「平手友梨奈、覚えておいて

 地獄で戦っても私のほうが強いから。」

 

友梨奈はナイフを引き抜くと

前田は絶命して崩れ落ちた。

 

友梨奈と匠はアイコンタクトを取って

前室の扉を開けて麻衣がいる部屋に入った。