花占い 27 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

ゼミが終わり、学生たちが帰っていく。

 

友梨奈は私の耳元で囁いてくる。

 

「じゃあ、何時ものように図書館にいるからね」

 

友梨奈もゼミ室を出ていった。

 

二人きりになり、

私は隆史さんに話しかける。

 

「先生…突然ですね。

私のせいですか??」

 

「違うよ…。

俺は自分が苦しいから

理佐に逃げていたんだ。

そんな自分に嫌気がさしたんだよ

だから、アメリカで心機一転頑張ってくるよ。

本当に迷惑かけたな。」

 

なんて、言ったらいいのだろう・・・

 

隆史さんはまだ

私のことを好きでいてくれる。

 

家庭を壊してまで

離婚を決意してくれたのに

 

その重圧で私は逃げてしまった。

 

でも、今更どうしょうもないよ。

 

「最後まで精一杯、お仕事の

お手伝いをさせていただきます。」

 

その言葉に隆史さんは微笑んでくれた。

 

仕事が終わり私は友梨奈の待つ図書館へ!

 

友梨奈は窓から私が来るのを見つけて

中から外にでてきた。

 

「お待たせ!」

 

「さあ、帰ろうか!」

 

友梨奈は笑顔で私の腕に手を回してきた。

 

「次の先生はどんな人がくるんだろうね。」

 

友梨奈は何気に尋ねてきた。

 

「さあ、どんな人だろうね…」

 

「いいの?アメリカに行かせて??」

 

友梨奈はいきなり話題を変えてきた。

 

「なに言ってるの、いいも悪いもないよ。

もう、私には関係ないことだよ。

友梨奈は余計な気を回しすぎだよ。」

 

「でも・・・」

 

「本当になんとも思ってないから、

それとも友梨奈は私にアメリカに

行って欲しいの?」

 

「そうじゃないけど・・・」

 

「もう、この話はおしまいね。

さあ、ご飯食べに行こう!!」

 

友梨奈は私の表情を読み取ったんだね。

 

だめだなあ・・・

 

こんな純粋な子に心配かけたら・・・