風に吹かれても ―永遠のBLOODS―13 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

  

そしてある夜、

 

私は友香の部屋をノックする。

 

「友香、入るよ」

 

「うん。」

 

友香は顔にパックをつけて

フェイスマッサージをしていた。

 

「友香・・・お願いがあるんだ。」

 

「はい!30万あるわ・・・倍にして返してよ。」

 

友香はお札の入った封筒を私に渡してくれた。

 

「え??なんで、わかったの?」

 

「あなたの考えていることは

手に取るようにわかるわよ。

理佐を向かえにいくんでしょ?」

 

「うん、そのつもりだよ」

 

「今度は逃げないのね。」

 

「今までは、私が臆病だったから

上手くいかなかったんだ。

どんな残酷な現実でも私は受け入れるよ。

そして、今度こそ理佐を

この手で抱きしめたいんだ。」

 

「そっか!がんばって!」

 

「ありがとう!」

 

こうして、私は友香にお金を借りて

 

理佐が今居る、ニューヨークへと向かったんだ。