風に吹かれても ―永遠のBLOODS―14 | じゅりれなよ永遠に

じゅりれなよ永遠に

じゅりれな・坂道小説書いてます。

初めて立つアメリカ本土・・・

 

でも私には不安がなかった。

 

理佐の性格は

私が一番よく知っている。

 

おそらく自分を犠牲にしている

事象が発生したんだ。

 

そうじゃなきゃ、

いきなり交信を絶つわけがない。

 

私は予告もなく、

理佐が住むマンションを訪れたのだ。

 

到着したのは昼を回っていた。

 

だが、チャイムをならすも

だれも出なかった・・・

 

もう腹はくくっている。

 

例えどんなに拒否されようが

私は理佐を連れて帰る。

 

そう決めていたんだ・・・

 

私はマンション入り口前で理佐の帰りを

ひたすら待ったんだ。

 

やがて夜の9時をまわった頃、

 

一台の車がマンション前に止った。

 

30代後半の凜々しい顔をした

 

日本人男性が下りてきて、

直ぐさま助手席のドアを開けた。

 

助手席から女性が下りてきた。

 

そう、理佐だった・・・