青空片想い 7 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

そして、月曜日の朝、

 

私は期待と緊張で朝家をでた。

 

今日は挨拶をするぞ。

 

そして、それが当たり前のようになり、

 

いつしか二人でデートできれば最高だよ。

 

なんて、妄想に浸りながら歩いていると

 

踏切が見えてきた。

 

その踏切があがると

友梨奈が小走りに渡ってやって来る。

 

きた!!

 

絶対に挨拶するぞ!!

 

これを逃したらもう、挨拶できないよ。

 

徐々に友梨奈の顔をはっきり見えてくる。

 

よし、今だ!!

 

「友梨ちゃん、おはよう」

 

「あ!?玲奈さん、おはようございます。」

 

たった、これだけの会話だった。

 

でも、私は達成感でお腹一杯状態である。

 

やった、自然に挨拶できたぞ。

 

これで、いつしか

二人でデート出来る日が来るか知れない。

 

私はルンルン気分で出社するのであった。

 

お昼休み、いつものように

 

同期の白石麻衣と

お弁当を食べていた時だった

 

「今日の玲奈は先週とえらい違いだね。

なにか良いことあったの??」

 

麻衣は、お弁当箱を開けながら聞いてきた。

 

私は少しニヤケながら

先日の友梨奈とのやりとりを話した。

 

「玲奈!これは、チャンスだよ。

どんどん、行きなよ。

恋人になれるかもしれないよ!」

 

麻衣は目を輝かせていた。

 

「そんなに上手くいかないよ。」

 

「きっと、二人は

赤い糸で結ばれているんだよ。」

 

「話しが飛躍しすぎだよ」

 

そう言いながら、

私は内心まんざらでもなかったのだ。

 

ついこないだまでは名前も知らなかったんだ。

 

それがついに名前をしることができ

普通に挨拶を交わすことができるようになった。

 

私は、本当に恋人になれるかもと

淡い期待を抱いていたのであった。