風に吹かれても ―罪と罰―23 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

友梨奈の想いを聞いた私は安堵していた

 

これでやり直せるんだと。

 

あの頃に戻れるんだと。

 

だが、私は大きな誤解をしていた

 

友梨奈は間をおいて

ゆっくりと口を開く。

 

 

 

 

「・・・でも、ごめん。

私は理佐とはつき合えません。」

 

「え…」

 

「理佐のことは大好きだけど

それ以上にまた失ったときのことを

思うと怖くて仕方がないの。

もう、何回も

あんな思いはしたくないの。

だから、私達本当に会うのを

今日で最後にしたいの。」

 

想定していなかった・・・

 

私がそこまで友梨奈を深く傷つけていたなんて

 

でも仕方がない・・・

 

私が全部悪いんだもの

 

「ごめん理佐。」

 

「謝らないで、裏切ったのは私なんだから。」

 

「じゃあ、私は行くね。」

 

そう言って友梨奈は私の横を通り過ぎていった。