友梨奈の想いを聞いた私は安堵していた
これでやり直せるんだと。
あの頃に戻れるんだと。
だが、私は大きな誤解をしていた
友梨奈は間をおいて
ゆっくりと口を開く。
「・・・でも、ごめん。
私は理佐とはつき合えません。」
「え…」
「理佐のことは大好きだけど
それ以上にまた失ったときのことを
思うと怖くて仕方がないの。
もう、何回も
あんな思いはしたくないの。
だから、私達本当に会うのを
今日で最後にしたいの。」
想定していなかった・・・
私がそこまで友梨奈を深く傷つけていたなんて
でも仕方がない・・・
私が全部悪いんだもの
「ごめん理佐。」
「謝らないで、裏切ったのは私なんだから。」
「じゃあ、私は行くね。」
そう言って友梨奈は私の横を通り過ぎていった。