私は友梨奈の後ろ姿を見つめていたが
友梨奈は一度も振り返ることもなく
去っていたのだ。
終わったんだ
本当に友梨奈とは終わったんだ・・・
気がつけば、私は強い風が吹く雨の中
傘もささずに歩いていた。
なんで、悲しい時はいつも風が強いんだろう
風の音が悲しげなメロディーを奏でている。
私は高架を歩き風景を見ていた
悲しい時は何を見ても悲しい
私はゆっくりと高架をくだろうとした
すると、強い風が吹き私は足が絡まった
私は真っ逆さまに下へと転げ落ちる。
きっと罰が与えられたんだ。
罪を犯した私に
友梨奈の心を壊した私に
もう、このまま死んでもいいよ。
頭を強く打ったのだろうか
頭が痛い・・・
周りにヤジ馬が集まってくる。
「人が倒れているぞ!」
「誰か救急車~~」
いいよ、救急車なんて
もう、このまま静かに眠らせて
私は罰を受け入れ罪を償いたい
この命で・・・
だから、神様お願いです。
友梨奈からを辛い記憶を消して下さい。
お願いします。
友梨奈・・・
ごめんね。