風に吹かれても ―罪と罰―24(終) | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

私は友梨奈の後ろ姿を見つめていたが

 

友梨奈は一度も振り返ることもなく

去っていたのだ。

 

終わったんだ

 

本当に友梨奈とは終わったんだ・・・

 

気がつけば、私は強い風が吹く雨の中

傘もささずに歩いていた。

 

なんで、悲しい時はいつも風が強いんだろう

 

風の音が悲しげなメロディーを奏でている。

 

私は高架を歩き風景を見ていた

 

悲しい時は何を見ても悲しい

 

私はゆっくりと高架をくだろうとした

 

すると、強い風が吹き私は足が絡まった

 

私は真っ逆さまに下へと転げ落ちる。

 

きっと罰が与えられたんだ。

 

罪を犯した私に

 

友梨奈の心を壊した私に

 

もう、このまま死んでもいいよ。

 

頭を強く打ったのだろうか

 

頭が痛い・・・

 

周りにヤジ馬が集まってくる。

 

「人が倒れているぞ!」

 

「誰か救急車~~」

 

いいよ、救急車なんて

 

もう、このまま静かに眠らせて

 

私は罰を受け入れ罪を償いたい

 

この命で・・・

 

だから、神様お願いです。

 

友梨奈からを辛い記憶を消して下さい。

 

お願いします。

 

友梨奈・・・

 

ごめんね。