ガラスを割れ ー雪白の月ー2 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

 

翌日、浅目覚めると大輔がニュースを見ていた。

 

その内容は、

老夫婦が暮らす家が強盗に襲われ

2人とも撲殺され

お金が奪われたニュースだった。

 

大輔の目は血走っている。

 

「俺が悪いんじゃない。

彼奴らが抵抗するから・・・」

 

え・・・

 

まさか大輔が強盗を働いたの?

 

私はしばらく呆然としてしまった。

 

我に返った私は大輔を問い詰める

 

「ねえ、昨日帰りが遅かったのと

さっきやっていた強盗のニュースが

なにか関係あるの?」

 

「・・・・・・・・」

 

「黙ってないで答えてよ。

心配してるんだよ。

まさか、大輔が強盗を働いたの?」

 

私の言葉を聞いた大輔は立ち上がり

そのまま部屋を出て行ったのだ。

 

間違いない・・・

 

大輔は人を殺したんだ・・・

 

どうしたらいいの?

誰かおしえてよ。

 

その夜、大輔はまだ帰宅しない。

 

私は雪の中夜の繁華街を

当てもなく大輔を探した。

 

やがて疲れ果てた私は

路地裏で座り込んでしまった。

 

なんであの優しい大輔が強盗なんて・・・

 

私が入院してお金を使わせすぎたせい?

 

じゃあ、私のせいだ・・・

 

本当にどうしたらいいの?

 

「どうしたの。そんな所で?迷子かな?」

 

私が顔を上げると一人の女性が立っていた。

 

彼女の名は平手友梨奈

私には天使に見えたんだ。