ガラスを割れ ー雪白の月ー3 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

私が途方に暮れて路地裏で座りこんでいたら

ある女性が話しかけてきた

 

「なぜ君がここにいるの?」

 

「なぜって・・・色々あって疲れたの。」

 

「君、名前は?私は平手友梨奈。」

 

「遠藤さくら。」

 

「さくらって、呼ばしてもらうね。

 私のことも友梨奈って呼んでよ。

 さあ、こんなところに座ってないで

 立ちなよ。」

 

「うん・・・」

 

「いいところに連れていって上げるよ。

 ついてきて。」

 

「え?・・・うん。」

 

なに?このお節介な人は・・・

 

でも今は一人でいたくない。

 

 

「さくらは何をしていた人なの?」

 

友梨奈さんは前を見ながら

後ろを歩く私に質問してきた。

 

私ってやっぱり無職に見えるのかな・・・

 

「昔は飲食店で働いていたけど、

交通事故に遭って

しばらく入院していたから今は無職なの。」

 

「そっか・・・交通事故か大変だったね。」

 

「もう、今は元気になったから

平気よ。それより・・・」

 

「なにか大きな悩みがありそうだね。

 話はこの上で聞くよ。」

 

友梨奈さんはそう言って、

あるマンションに入っていった。