ガラスを割れ ―雪白の月―
私の名は遠藤さくら20歳
私は現在、2つ年上の彼氏
藤ヶ谷大輔と同棲中だ。
彼とはバイト先で知り合い、
付き合ってすぐに同棲を始めた。
だが、その1年後に
私が横断歩道を渡ろうとしたときに
交通事故に遭い重傷を負った
しばらく入院したんだが
彼には経済的に
かなり負担をかけたようで
私が退院して以来
彼はろくに口を利いてくれない。
働いていた飲食店のバイトも辞め
悪い仲間が出来たみたいで
なにか胸騒ぎがする。
そんなある日、夜中に彼は帰宅する。
「大輔・・・お帰り、遅かったね・・・」
「やっちまった」
「え・・・?」
大輔は私の横を通り抜け
冷蔵庫から飲み物を取り出し
椅子に座って一気に飲み干した。
「もう、後には戻れない・・・」
「なにがあったの?ねえ、大輔教えて。」
私の言葉に大輔は頭を抱え込んだ。
いったい、何があったんだろう・・・