(平手友梨奈side)
理佐の家に上がると彼女の部屋に案内され
理佐はお茶を入れてもてなしてくれた。
理佐はベッドの上に座り
私は床の座布団の上に座っていた
理佐の両親は離婚して、
父親と暮らしているみたいだ。
その父親も出張で1週間程いないらしい。
そして、理佐はつき合っていた彼女に
今日振られたことを私に告白した。
「そうだったんだ。」
「ごめんね。友梨奈にこんな話しなんかして。」
「そんなことはないよ。
話した方が楽になるから
もう、今思っていることを全部話してごらん。」
私の言葉に理佐は
涙を流しながら語り出したんだ。
(渡邉理佐side)
私は友梨奈に悪いとは思いながら
“ねる”との思い出を全部友梨奈に話した
友梨奈は嫌な顔一つせず
優しい表情でその話をきていてくれた。
私の傷ついた心が癒えていくよ。
ありがとう友梨奈・・・
やがて、私は安心して静かに眠りに落ちた。