風に吹かれても ~切ないね~16 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

(平手友梨奈side)

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楽しい時間はあっと云う間だ。

 

勇気を出して理佐の家前まで

 

送ることを申し出て了承され、

 

私は久しぶりに理佐と恋人気分に戻れたんだ。

 

だが、もう理佐の家のまえだ。

 

楽しかった分、

この後の寂しさは

計り知れないものがあるだろう。

 

でも、今の理佐を

ほっておくことは出来なかったんだ。

 

私が寂しい想いをすることで

理佐が少しでも元気になるなら

喜んでその道を歩もう。

 

「久しぶりに理佐の家をみたよ。

懐かしいなあ・・・じゃあ、私は帰るからね」

 

「うん・・・ありがとう。」

 

理佐は笑顔で堪えてくれた。

 

まだ、この場所にいたい

 

ず~~~と理佐の傍にいたい

 

そんな欲望にかられてしまったんだ。

 

でも、我慢しなければ・・・

 

もう、あの時にはもどれないんだから・・・

 

私は手を振りながら振り向き

駅へと向かうのだった。

 

だが、次の瞬間

背中に温もりが感じられたのだ。・

 

「いかないで、もう少し傍にいて

お願い友梨奈・・・」

 

なんと理佐が

私の後ろから抱きついてきたのだ。

 

「うん、理佐が望むならいるよ。」

 

私は理佐に招かれて実に3年ぶりに

理佐の部屋に入ったんだ。