(渡邉理佐side)
私は大学へ進学して2回生になっていた。
一方、私の恋人である長濱ねるは
大学へは進学せず、
雑貨店の販売員として就職していた。
「こうして、理佐さんと会うの2週間ぶりだね」
「そうだね。仕事どう?忙しい?」
今日は講義がないので
“ねる”の昼休みに合わせて
職場の近くにあるレストランで
オムライスを食べていた。
「もう、毎日先輩に怒られて大変だよ。」
「でも、なんだか楽しそうだね。
その仕事“ねる”に向いているんだよ。」
「私もそう思う。忙しいけど楽しいの。」
“ねる”は弾けるような笑顔を投げかける。
けど、私達は会う時間がへったのだ。
けれど、それは仕方がない。
“ねる”が社会人なんだから
私が我慢すればいい話なんだけど。
“ねる”とは2年以上つき合っている
先に彼女に社会に出られて
なにかリズムが
狂いだしているような気がしたのだ。