私は立ち上がり、眠い目をこすっていた。
「友梨奈、適当にご飯を食べてね。
私はバイトがあるからもう出るね」
麻衣は身支度をしていた。
「もう行くの??」
私は麻衣を後ろから抱きしめる
麻衣は嬉しそうな顔をする。
「夕食は美味しいシチュウ作るから
今日も泊まっていってね。」
「うん、お言葉に甘えるよ。」
私たちは軽くキスを交わす。
「じゃあ、行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
私は麻衣を玄関まで見送った。
そして、冷蔵庫からミルクを出し
近くにあったパンをかじりミルクを飲む。
そして、ため息をついたんだ。
昔程ではないにしろ
まだ、私の心の中には理佐がいるんだ。
理佐に告白して振られてから
その空いた穴を埋めるために
何人かの女性と付き合ってみた。
だが、だれも長続きしなかったんだ。
私はもう、理佐意外のひとは
愛せないんだろうか?
忘れる努力はしたのだが、
一か月に1回は必ず彼女の夢を見てしまう。
こんなに引きずるとは
夢にもおもっていなかった。