風に吹かれても ~切ないね~
「友梨奈~~」
「友梨奈~~」
私を起こす声が微かに聞こえてきたんだ。
「友梨奈~~
もうお昼だよ。早く起きてよ。」
夢心地の中,私は静かに目をあける。
するとそこには理佐の顔が・・・
私は心地よい気分になる。
だが、数秒でその魔法が解け
私の目には別の女性の姿が・・・
「もう、そんな時間なの?
でも、あと30分寝かしてよ。」
私は再び目を閉じる。
「2時から講義があるんでしょ?
早く起きて!」
「わかったよ」
私はベッドから起きだした。
私を起こしてくれたのが、
大学の一こ上の白石麻衣。
私は今、大学2回生になっていた。
理佐に振られてから2年と半年が過ぎた。
この麻衣とは、
先月の4月から付き合い始めて
まだ1か月余り。
だが私は未だに理佐を引きずっていた・・・