TWO ROSES ー聖夜に死をー2 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

現在、珠理奈達は大学3回生になっており

 

稲垣が

再逮捕されてから3年の月日が流れていた。

 

稲垣の両親は死去しており、

 

唯一の肉親である弟も九州にいるために

 一度も面会にはきていない。

 

結局、この3年で面会したのは

 

珠理奈

担当弁護士のみで

 

稲垣信者の面会希望者が

沢山申請にきたが全部却下されている

 

珠理奈は少し安心したが

あれだけ自信たっぷりに

言ってのけた稲垣が冷やかしで

言ったとは考えにくい。

 

珠理奈はこの事実を下手に隠すと

行動が制限されるので

 

全て玲奈に話そうと考えている。

 

その夜珠理奈は玲奈の部屋に行き

 

今日の出来事を玲奈に打ち明けた。

 

「そう…稲垣先生がそんなことを・・・

わかった。気をつけるから、

珠理奈も無茶だけはしないでね。」

 

この件では事件がおきたわけでもなく

 

警察は動く気配がないので

 

珠理奈は稲垣が刺客を放ったと

考え友人の赤西にも協力を求めた。

 

「え?赤西君・・・」

 

ある朝、玲奈が玄関を出た時に

 

赤西が目に入り驚き珠理奈を見た。

 

「赤西にも、ボディーガードを

手伝ってもらおうと思って声をかけたんだ。」

 

「ええ・・そんな・・悪いよ!

まだ、私が狙われるって

決まったわけでもないのに。」

 

「いいよ!どうせ、暇だから!

用心するにこしたことはないぜ!

それに珠理奈に俺の良さをアピールできるし

一石二鳥。」

 

赤西はそう言って歩きだした。

 

「ああ言ってるんだから、甘えよう!

稲垣は誰かに刺客を依頼したとしか

考えられないから。」

 

珠理奈の言葉に玲奈は軽く頷いた。