リュウミホのちょっと一息 -2641ページ目

こんな雨の日は

せっかくの休日に
大雨。

がっくりきちゃいますよね。

だけど逆に外に出てみると意外に楽しいものです。

いつも昼休みに行くカフェがガラガラだったり。

店員さんが素ぽくて良かったり。

車が多すぎる東京も大雨が降れば綺麗に洗い流してくれるような気がします。

別れの歌を唄う時、前に経験した失恋を思い出しました。

もう忘れたと決めて封印したはずの苦い恋。

今思い出せばバカだなぁで済むかもしれないけれど、
だけどあの時は真剣だった

本当にね。

絶対綺麗になって見返してやるとずっと思っていました。


今思うのです。

また彼に再会して胸張れるか。


張れますとも。

失恋を経験した女は無敵だから。


なぁんてね。


大雨の降る東京の空の下。
優しいbossa novaが雫にメロディーをつけるような
甘い甘い休日。


皆さん、
いかがお過ごしですか。

I'm home

駅へ降りると潮の香りが瞬く間に広がった

広くて遠い海を思い出す

深呼吸をすると空気が綺麗な事がすぐにわかった


数々の出来事が鮮明に浮き上がってくるようだった


なぜか切なくてしょっぱかった思い出
この地を踏んだ瞬間から少し涙がこぼれそうだった


その味に負けまいとブルーベリーのたっぷりかかったアイスクリームを食べる



これで準備OK


土曜日だからか。
人がやたらと多くて待ち合わせの時間に間に合うか心配になる


「あぁもうどいてどいて。これからが本番なんだから」
さっき食べたアイスクリームの時間が惜しくなってきた


人混みを掻き分けてひっそりとした路地裏へ入ると他人の会話も聞こえなくなった


そしてそれはそこにあった


懐かしいこの扉、匂い。


雨の日に一人で読書したりいるだけで幸せを感じたこの場所。


嬉しかった。

ただ嬉しかった。

人間はいつの間にか変わっていく。

環境や仕事や恋人や‥。

だけどここは何も変わっていなかった。

帰ってきたんだ。
ここに。

懐かしいコーヒー。お腹を空かせた時につまんだピーナッツが今でもあった。


戻ったよ。

やっぱり嬉しいんだって

Je t'aimE

午後3時。


君はそこにいた

雨雲が近いスパイラルレコードの近く

人をかき分けた中で白いシャツが良く似合っていた

好きな映画のワンシーンのように大きなクリームブリュレを割った

バニラビーンズがはじけて君との距離も甘くなった

透き通った青い石のブレスをみつけた

作者はわからなかったけれど
君は綺麗だねって言う

手首にそれをわたしの肌と真剣に合わせていた

外に出たら
やっぱり雨は降っていた

天気予報。

今日は外れなかった



本当はわざと傘を忘れていた



暗い地下鉄を抜けると晴れているような気がした





クラークスの靴が綺麗だった
フランス人の靴だったけど君は似合うよと言ってくれた

いつか買えたらと思う

それでもう一度君に会おうと思う



もう一度よく晴れた青い景色を見て君と「綺麗だね」って言ってみたかった


人生が繰り返されるなら
もう一度君と待ち合わせするよ


雨の日も
晴れの日も