トーシャ・シルバー著
「私を変えてください」より
トーシャは奮発してクイーンのライブ一等席を買った。
あのアダム・ランバートの花道のすぐ横だ。
ライブの開幕直前になって、ひとりの男性がトーシャの隣りの席に腰をおろした。
彼は、このすごい席をほんのさっき75ドルで手に入れたと言った。
「まさか」という金額だ。
トーシャは聞いた、「どうやって?」
「教えましょう。何百回もした方法です。」
その方法とは、ダフ屋などに開幕ぎりぎりに余りもののチケットがないか訊く。あっちも丸損したくないから、800ドル以上で売りさばけなかったチケットが、信じられないほどの額でよく手に入るという。
その時のコツが、売り子に近づくとき、チケットが手にはいろうが入るまいが、どうでもいいと思っているという。
いい席でなければ買わないだけ。それに行くことになっているなら、きっと信じられないくらいのが手に入ると思っているという。
そうでなければ、ビールでも飲みに行って楽しむ、痛くもかゆくもない。
「どちらにしろ ハッピーでいるって決めたんですよ」
トーシャはニヤリとして言った。
「そのコツなら知っていますよ」
トーシャの著書に書いてあるそのものだった。
最愛の神よ、私を変えてください。
あらゆる状況で満足している者に。
完璧な筋道が常に現れると信頼して全面的に結果をゆだねつつ、導かれるままに行動できますように。執着や恐れを手放させてください。
結果にこだわらず、どちらでもイイと思えるか。
なかなか難しいとこだが、
その方が結果的にイイのかもしれないな。
そうならなくてもハッピーでいられるようにしてたら
イイ結果になったことがあったかも。
執着するほど期待しないことだな。