ジギング用のアシストフックの作り方はUPしていましたが、トラウト用のスイミングフックは上げていなかったのでUPします。
我が家のスイミングフックのループアイのタイプは全て同じ製作方法です
まずは使用する道具と材料から。
・バイス
作業机がカオスで写真映りが悪いので、メーカーHPより拝借。写真の物と全く同じロータリーバイスを使用していますが、ロータリーバイスはちょっとお高いので、普通の安いバイスでOKです。フックを固定する用の万力ですね
・ボビンホルダー
・ボビン(スレッド)
・接着剤
・フック
・アシストライン(アイ)
写真の枚数の都合でまとめて
ボビンホルダーは糸が出てくる部分がセラミックの物を!金属の物はスレッドがブチブチ切れてストレスMAXです。セラミックの物は少し高いですが、それでも2000円を切るくらいで購入可能です。
スレッドはセキ糸でもOK。今回はユニスレッドの3/0を使用。ミシン糸等でもOKです。スレッドについては別記事
であーだこーだ書いていますので、気になる方はそちらを参照して下さい
接着剤は巻き巻きしたスレッドの解け止め。瞬間接着剤を使う方も多いようですが、我が家はマニキュアを使用しています。乾燥に少し時間がかかりますが、失敗が少なく、アイが固まることを避けられます。
フックはお好みのものを。チヌ、丸セイゴが人気。写真は新アジ針の11号。
アシストラインは写真の下にちょろっと写っている黄色い糸です。アイの長さの2倍+巻き代でカット。太めのPEラインやケブラー、シーハンターなんかが一般的でしょうか。細すぎるとスプリットリングの隙間から抜けてしまいます。これも色々な素材が使えるので、別記事でUPしました。
アシストラインの巻き代ですが、長ければ丈夫に、短ければ作業性が良くなります。デメリットはその逆。概ねですがスレッドを巻く時に針先に干渉しないくらいが強度と作業性のバランスが良いと思います。滑りにくいアシストラインを使用する場合、渓流で使う範囲であれば5mmも巻いてあれば強度的には問題ありません。しっかり巻いてあればおそらく3mm程度でも大丈夫です。
滑りやすいPEやスレッドが食い込みにくい素材を使用する場合は長めに取った方が無難です。焼いたり結んだりでコブを作るのもアリですね
ここから巻き方!
バイスにフックをセットします。
針先側が上の方がアシストラインを乗せて巻けるので作業性が良いはずです。逆でもOKです、巻きやすい方で。
スレッドの巻き始め。スレッド巻きの全ての項目で共通ですが、テンションは強めで!緩く巻くとスッポ抜ける針になってしまいます。一度どこまで引っ張るとスレッドが切れるか試してみると良いと思います
左手でスレッドの端を持ち、針の軸に引っ掛けます。このまま2、3周巻きつけて、、、
タタキの部分で折り返し、左手で持っている端っこを巻き込みながらフトコロ側へ巻き進めます。
ここまできたら左手で持っている端糸をカット。後で切ってもOKです。
写真の針は普通のメッキ処理なのでこれでスレッドが固定できますが、フッ素加工の物は密に巻いた方が良いです。
端糸を処理したらタタキ側へ巻き巻き。
ちょっと隙間を空けて巻き進めた方が、アシストラインを固定しやすいように思います。下地の足付けのようなイメージ。
※下巻きをせずにアシストラインを巻く方法を紹介しているページも多々あります。私の作り方が悪いのか、抜けてしまうことがあるので、ここでは推奨しません。
アシストラインを仮止め。タタキからフトコロ側へ、2〜3周。もっと巻いてもOK。
アシストラインをループに。
フトコロからタタキ側へスレッドを戻しながら、輪っかを作ります。この時最初に仮止めした側と少しズラしておくと、巻き終わりの段差をテーパー状にできます。
タタキ側からフトコロ側へ巻き巻き。
テンションをかけながら、なるべく密に平行に巻いていきます。ボコボコになってもOKですし、何回か往復してもOK。アシストラインを針の軸に押さえつけるようなイメージで。
巻き終わりはハーフヒッチで。糸さえ解けなければどこにハーフヒッチしても大丈夫です。
ウィップフィニッシュまでやっても良いですが、後で接着剤で固めてしまうのであまり効果はありません。この時点で針にアイが固定され、引っ張り強度は十分にあります。
このままだとスレッドが切れたら解けてしまうので。。。
接着剤を塗り塗り。
マニキュアの場合は少し厚めに塗って染み込ませるイメージで。瞬間接着剤はあんまり塗りすぎるとアイがガチガチになってしまいます。
これで完成。
あくまで針とアイの固定はスレッドで。接着剤はスレッドの保護の為に塗布します。
白いスレッドで巻いて赤いマニキュアや蛍光色のマニキュアを塗り塗りするのもアリですね
購入すると一本100円近いスイミングフックですが、製作すれば一本10円以下に抑えることも可能です。慣れれば一本1分程度で作れてしまうので、是非チャレンジしてみてください