渡部遼介オフィシャルブログ「Ryosuke’ Note」powered by アメブロ -334ページ目

最低のライン

稽古場の空気が変わった。方法が統一され、行き場のなかった人たちにも集中する先ができた。舞台上の言いようのない淀(よど)みが沈殿(ちんでん)し、あとには質のよい緊張感が残った。28人がメリットになった瞬間だった。

しかし厳しいことを考えるなら、ここまでは初めから個人で用意すべき範囲だ。

本番まであとひと月。通常なら今くらいが稽古を始める時期だが、ちょうど追いついたくらいだろう。ただし意志統一はすでになされ、この集団は今後どこよりも加速する可能性がある。
今後は一朝一夕(いっちょういっせき)につけた道筋(みちすじ)をどう安定して歩けるかが課題だ。意外に難しいかもしれない。

そうなってきて明るみになる問題も多々(たた)ある。このレベルを死守することが、今後の最低ラインだ。

ベストチョイス

今回は複雑すぎない歌や踊りがあって楽しめるモノになっている。歌唱指導や振り付け等、さまざまなスキルが集(つど)い勉強にもなる。

ただし準備をしてこなかった場合には、敢(あ)えて引き出す作業が重要だ。

それが多くの選択肢から生まれたなら、労力は厭(いと)わない。ベストチョイスを吟味(ぎんみ)していくだろう。
しかし選択肢や違った角度に気づかずご都合主義でシーンを作ると、本当に高みを目指したとき足を引っ張られる。

不条理という手もあり、また成立させるだけならすべては1分とかからない。ただし、それはあらゆるケースを想定した後でも遅くはない。

烙印(らくいん)

あらゆる業種の集合体である現場では、それまでに自分が準備してきたもの、培(つちか)ってきたセンスでリアルタイムに対処していかなくてはならない。


最初のうち、相手はじっくり見ている。あなたがどのレベルにあるのか。


それを表現して、かならず全員の信頼を勝ち取らなければならない。万が一足りないという烙印(らくいん)を押されれば、痛くない腹までさぐられ現場は停滞、もしくはスルーされていくだろう。