今日は久しぶりのお休みだった。
休みが取れたら公園に行って読書をしようとずっと考えていた♪
先々週のお休みは雨のためそれが叶わなかったけど、今日はいい天気

木陰を選んで、アオギリの植え込みの縁に座り、雨を呼びそうな黒みを帯びた雲と、夏らしい白い雲と、鮮やかな青の混在する空を見上げる。

街路樹にもよく使われるアオギリは、樹皮が緑色で、葉が桐に似ているので「青桐」と呼ばれる。夏に、うす黄色の花が咲くけれど、今日は見当たらなかった。
咲き終わりの時期は、小枝みたいな花がまるで雨のように降ってくるので、とてもいられたものではない。

近所のセブンイレブンで買った、ワンダの「極(きわみ)ブラック」の蓋をひねる。
80年の歴史を持つ老舗珈琲店「丸福珈琲店」監修の「モカブレンド」のコーヒー豆を使用した、缶のブラックコーヒーだ。

そして、文庫本を開いた。

季節風─冬─ 重松清著
出産のために離れて暮らす母親のことを想う5歳の女の子の素敵なクリスマスを描いた『サンタ・エクスプレス』ほか、「ひとの“想い”を信じていなければ、小説は書けない気がする」という著者が、普通の人々の小さくて大きな世界を季節ごとに描き出す「季節風」シリーズの「冬」物語。寒い季節を暖かくしてくれる12篇を収録。 ─BOOKデータベースより─
時折吹く風が、汗を乾かしてくれるようで心地がいい。
煙草に火をつけ、缶コーヒーで喉を潤し、母親に手をひかれた、歩みのつたない小さな女の子の姿を微笑みながら見つめる。
流れる時間、曖昧になる記憶、帰り来ぬひとたち。
ふと苦笑いをして、携帯灰皿で煙草を消して再び文庫本を開く。
風に吹かれながら2話の短編を読んだ。
こんな物語もいいな。何も起こらないけど、なぜか心に残るこんな話も。
ここでずっと本を読んでいたいけれど、お尻が許してくれない。余分なお肉を持たない僕のお尻は、椅子代わりのコンクリートの固さに、長時間は耐えられないのだ。
後ろ髪を引かれる思いで腰を上げ、すぐそばの図書館に行った。本を探しているわけでもないから、ぷらぷらと一周した。一段低く広がる読書スペースは人で埋まっていた。
入り口近くに戻り、もうひとつの読書スペースを眺める。
ここで続きを読もうかとも考えたけれど、クッション付きの椅子はすべて埋まっていた。
帰って洗濯をして、そうだ、仕事がらみのエクセルを開かなくてはならない。
僕は少し憂鬱な気分になった。
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