公園への坂道を登っていくと、芝生広場の小高いところに河津桜が1本植えられていた。
振り向くと眺めがいい。天気が良くて空気の澄んでる日には富士山も見えた。

不思議なことに坂を上ったのに、公園の向こうは道路に面している。
旧山手通りらしい。西郷隆盛の実弟、従道の別邸の一部だ。名前は西郷山公園。住所は目黒区青葉台。僕の本籍地はここになっている。

徒歩圏内に、代官山、中目黒、渋谷があった。
今考えると、日常の買い物は不便だったに違いないけど、不足を感じたことはなかった。
きっと、二人でいられることが満足だったから。
まだ娘が生まれる前、よく散歩に行った。
心地のいい風が吹く公園だった。
遠い、遠い、昔の話のような気がする。
愛が消えてしまえば 友達にもなれない
電話さえも かけられず
長い夜が悲しい追憶(おもいで)の糸をたぐり
あなたを まださがしてる
心から出て行って ひとりで眠ることが出来る
あなたに夢の中で もう一度ふれられたら
許してしまう そんな気がして
愛が少しだけでも あなたにあるなら
昨日なんかいらないわ
胸のすき間 涙でうずめてもこぼれ落ちて
あなたをまだ好きでいる
身体から出て行って ぬくもりなんかなくていいの
あなたに夢の中で もう一度抱かれたなら
拒みきれない そんなそんな気がして
あなたに夢の中で もう一度ふれられたら
許してしまう…
許してしまう そんなそんな気がして
スターダストレビュー/追憶(1992年)
ポチポチッとクリックお願いします。

短編小説 ブログランキングへ
にほんブログ村






