自転車で河岸に出た。先週は葉っぱだけだったけど、赤いシロツメクサをちらほら見かけた。
赤(紫)ツメクサかな? どっちだろう。
自転車を止めてじっと目を凝らす。花の塊のすぐ下に葉っぱが出ているだろうか。
花の下に葉っぱが出ている、赤(紫)ツメクサ↓↓↓↓

画像はすべて借りものです。
スッと立っている、シロツメクサ↓↓↓↓
この形状で赤なら、赤いシロツメクサだ。僕の記憶に間違いなければだけど……。

風ひとつで転んでしまいそうな自転車を置いてゆくことはできず、結局確認はできなかった。
もっと散っているかと思ったら、桜が満開だった。桜堤緑地に腰掛けてホットのバリスタブラックを少し飲んだ。
平日だから母子連れやカップル、のんびりと散歩をする人だけで、思ったほど混雑していないのがよかった。
母親に手を引かれる幼い子、元気に走る子供を見て、この日が、この景色が、長くこの子たちの記憶に残ればいいな、と思った。

桜の並木を戻り、土手のタンポポに近寄って、手を伸ばす。
手にするほとんどが西洋タンポポだったけど、土手を降り、もう一本並走する川の岸にある施設の敷地に咲くタンポポをそっと裏返して、おお、と小さく声を上げた。関東タンポポだ。
西洋タンポポに関東タンポポは駆逐されてゆく、みたいな記事も見かけるけど、純粋な西洋タンポポも少ないそうだ。交雑がすすんでいるのだろう。
彼らとて、好き好んで日本に来たわけではない。生き残りに必死なのだ。悪者扱いされるいわれはない。
西洋タンポポとの見分け方は、僕がやったように、花の裏を見るというのをご存知の方も多いだろう。
コップみたいな形状を包む総包が下にめくれているのが西洋タンポポ。お椀を伏せたみたいな形状で、総包がめくれていないのが関東タンポポだ。
西洋タンポポ

関東タンポポ

この時期は両方が咲いているから、この楽しみもある。秋風が吹く時期も咲いているのは間違いなく西洋タンポポです。
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)よりも大型である。
頭花を包む総包の外片に突起があり、外片が反り返らないのが本種の特徴である。
また、総包片には三角状の突起があるのだが、この突起の位置によってトウカイタンポポ(東海蒲公英)やエゾタンポポ(蝦夷蒲公英)と区別される。
俳句の季語は春である。
属名の Taraxacum はアラビア語の「tharakhchakon(苦い草)」からきている。
種小名の platycarpum は「大きな果実の」という意味である。
─みんなの花図鑑より─
旬を失わせて、いつでもどこでも咲いているイメージを与えてしまったのは外来種だけれど、日本のタンポポも、春を確かに生きている。
そう、君と僕のように。
公園に向かおうと土手を降りた道のわきに咲いていたタンポポを裏返してみると関東タンポポだった。その小さい黄色に、頑張れ、と小さく声をかけて自転車にまたがった。
ダンデライオン ~遅咲きのたんぽぽ/松任谷由実
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