風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」 -62ページ目

これをお読みの方たちの中で、辛い物を食べると大量に汗をかくって人はいますか?
実は僕がそうなのです。

それは味覚性多汗症というらしい。

それも場所は決まっているらしく、顔と頭。
顔は額と鼻の頭のようですが、僕は頭限定です。
顔も、強いて言えば目の下には汗をかきますね。

すっぱいものを食べてもそうなる人もいるようですが、僕は辛い物だけ。カレーは大丈夫かな。

ワサビとかからしは平気なのですが、キムチとかペペロンチーノなどには鋭く反応します。
汗がだらだらと出ます。この時期だと後頭部からの汗が首筋にかかって、冷たいです。

要は鷹の爪、カプサイシンですね。
でも……七味には反応しないかな。
お蕎麦とか食べる時に、お店の人の目を気にしながら、七味唐辛子をガサガサ入れるのだけど、汗はかきません。

七味だからかなあ。家には一味唐辛子を常備してるけど、使う機会はめったにないし。
昔からそうだった記憶はありません。ある日を境にそうなったような気がします。

解決方法?
知りません。

いつだかテレビで、着物の女性が顔に汗をかかない理由をやっていました。
ツボのようなものだったかなあ、憶えてませんけど。


見ただけで汗が出そう。( ̄Д ̄;;

さて、何の解決法も示さず、寝る時間です。
みなさん、おやすみなさい。

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ふぅふぅなのか、ふぉわふぉわなのか、とにかくこのフレーズというか、掛け声は良く使われました。
ちょっと思い出せないけど、日本のミュージシャンの歌にも使われましたね。

もちろん、フォクシーがはしりではありません。Let's all chantあたりだったかなあ……いや、ちがうなあ、もっと前だ。あまり自信はありません。

フォクシーの「ふぅふぅ!」は異様にテンポが速いです。でもこれ、好きです。

Foxy-Get off


あ、見つけました。邦題は「チャンタで行こう」とか恐ろしく変なタイトルだったはずです。

The Michael Zager Band - Let's All Chant


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君は今まで、どれほどの人生を生きてきたろう。
僕はこれまで、どれほどの輪廻を繰り返してきたのだろうか。

灼熱の国もあったかもしれない。
焼けつくような日差し、大地から登る陽炎、乾いた土埃が舞う黄色い世界。
水がとても貴重だったあの頃。

雨ばかりの国もあったろう。雪に閉ざされた世界もあったろう。僕たちはいつも、暖かな日差しを待ち望んだに違いない。

流されるように生きた日もあった。
目指すものに無心に取り組んだ日も、きっと。

挫折もあった。喜びもあった。
そして、悲しみも。

今回はどうだろう。
戦争の終わった日本という国に生まれたから、絶対良かったんだね。

僕たちはいつのときも頑張って生きたね。

また、会えるかな。
うん、会えるよね。出会いは異邦人だったとしても。

そのときはまたよろしくね。


異邦人/久保田早紀


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「や!」
耳元でした声に、博之は思わず右に飛びのいた。

横を見た。枝野みゆきの顔があった。博之は瞬間的に銅像のように固まってしまった。

「いつの間に入れたの?」
「あ……え? ……なんで?」
「なんでって、え? 来ちゃいけなかったの」
「いや、そうじゃなくて、何で横から?」

「本当に用事があってね」
「それで遅れた?」
「遅れてないんだけどね」
「はい?」
「先に来て待ってたの」
「なんで……すぐに来なかったの」
「ちょっと顔を見てみたかったの。あたしを待ってる顔を」
「ひどい」
「そお?」

「30秒と経たずに腕時計を見てさ」
枝野みゆきは、三日月のような目をして笑った。

「で、いつ手紙を入れたの? 帰るときはなかったはずなんだけど」
「天使にね、消える魔法を教わったんだ。うぅん……まあ、信じられないだろうけど」

ケーキ屋のショーケースを見る女性のそばに立って一回使った。そして手紙を入れた昨日。
使えるのはあと一回、今度は二人のためにいつか使おう。けれど、使えるシーンなんてあるんだろうか。

グ!
声に横を見ると、右手の親指を立てたあのホームレスの後ろ姿が遠ざかって行った。なんでこの街に……。

「天使?」
「うん。勇気をくれた天使」
「ありがとう。嬉しかった。すごく、嬉しかった」

─FIN─


明日、春が来たら/松たか子


グラウコンは、誰にも知られず不正を行なうことができる場合に、ギュゲスのように不正を行なって栄華を極める人と、正義を貫いて何も得ない人と、どちらが良い人生を送ったと言えるのかとソクラテスに質問した。

正義を勧めるときに、世の人々は良い評判が利益につながることを理由として挙げるが、それは、人に知られず不正を働き、良い評判を得たまま利益もおさめられればよいという考えにつながらないかという疑問である。

ソクラテスの(あるいはプラトンの)答えは、不正に身を委ねるのは、自らを精神の中の醜く汚れた部分の奴隷にすることであり、外的な状況がどうあろうとその状態はみじめだというものであった。

─Wikipediaより─

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翌日、枝野みゆきは何事もなかったかのように仕事をした。ちゃんと入れただろうか。いや、間違いなくバッグに入った。

気がつかなかったのだろうか、それとも、家に着く前にどこかに落としたのだろうか。

嫌悪を浮かべて無視するわけでもなく、意味ありげな視線をよこすでもなく、枝野みゆきの態度はいつも通りだった。
博之は一日、落ち着きなく過ごした。

「お先に失礼します」ショルダーバッグを肩にかけたその姿に、博之は鉛でも飲まされたような気分になった。

「早いね」
「早いって、定時ですよ」
「デート?」
「用事があるんですっ! 島村さんってそんなことしか考えないんですね」
枝野みゆきは少し軽蔑したように肩をそびやかした。

終わった。

残業も加味した時間を博之は書いた。OKだったら来てください。ダメなら無視していつも通り同僚でいてくださいと。

デスクに両肘をついて、誰にも聞かれないように、ふぅーっと長いため息を吐いた。

会社からは離れたその駅前で、それでもあきらめきれずに博之は待った。駅の出口を気にしながら何度も時計を見た。

繰り返し見た腕時計は、指定の時間を過ぎた。帰ろうか、それとも、もう少し待ってみようか、逡巡することも無駄なような気がした。


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昨日の帰り、博之は近所の小さな文房具屋に寄った。
花屋は花屋の、本屋は本屋の、文房具屋は文房具屋の、それぞれ特有の匂いを持っている。
ずいぶんと久しぶりだなと、博之はうれしくなった。

いつもお世話になっています。

業者か……。
博之は、くしゃりと丸めた便箋をごみ箱に捨てた。

いつもありがとう。

何に対してのありがとうだ。違うな。
博之はそれもごみ箱に捨てた。

ちゃんと文字など書かなくなってから久しい。
けれど、ワードで済ませるわけにはいかない。悪戦苦闘は続いた。

君と初めて会ってから6年が過ぎました。
もう少しで7年目に突入しますね。

いつもありがとう。
君のおかげで、仕事を続けることができました。

大家さんちの庭先に大黄花酢漿草(オオキバナカタバミ)が咲いています。
寒風をものともせずに、この花は春の近さを教えてくれます。

大きすぎず、かといって小さすぎず、出しゃばりもせず、隠れもせず、風に揺れています。そのそそとした可憐な姿に似合わぬ目にも鮮やかな黄色は、圧倒的な存在感です。

僕はその姿に、君を重ねます。



歩調を合わせるようにタイミングを見計らい、博之は封筒をその女のバッグにそっと落とした。
手を離れた瞬間、それは薄闇に白い光を放ったかのようにその姿を現した。

「関根君じゃないんでしょ? あたしが男だったら言ってやるのに」
あの日、落ち込む博之を捕まえてそう言ったこの人に向けて、思いを込めて書いた手紙。


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昼間は暖かな日差しが降り注いでいたのに、夜の風はやけに冷たかった。慎重に後を付けた博之は、改札に向かうその背中を確認して、長めの切符を買った。

隣の車両にと思ったが、帰宅ラッシュに重なったため、息をひそめるように同じドアから乗った。降りる駅など分かるはずもない。

人の波に押されるようにターゲットが降りたのは、博之も名前は知っている駅だった。乗り換えが入ると見失う恐れがあったが、幸いそれはなかった。

小さな商店街を歩く後ろを距離を保って歩く。店の灯りが途切れるあたりで路地に入り指輪を回し、急ぎ足で追った。不思議なことにこの指輪は足音まで消してくれる。

住宅街の角を幾度か曲がり、前後に歩く人がいなくなった。博之は風になびく髪が顔にかかりそうになるぐらい、背後に近寄った。小さく息遣いが聞こえる。仕事帰りにもかかわらず、シャンプーの匂いがする。いや、トワレだろうか。

横に並んでみたがまったく見えていないようだ。裕之は街灯の下で時計を見た。もう10分が過ぎた。

気が遠のくような興奮が高まっていく。やるんだ。今だ。
ジャケットの内ポケットから取り出したものを、女の背後からスッと伸ばした。


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「大変!」
上ずった枝野みゆきの声に全員が顔を上げた。
年齢は一つ上だが、彼女は博之の三年先輩に当たる。

「関根君じゃないんでしょ? あたしが男だったら言ってやるのに!」

先日上司に、ありもしないことで叱責されたとき、彼女は博之の腕をつかんでそう言った。
入社当時の教育係ではなかったが、なにくれとなく世話を焼いてくれる、数少ない味方だった。

「お具合でも悪くされましたか」
「いえ、いつも通り家を出ましたが」
そんな会話がされたのだろう。

家人からの知らせが入ったのは夕刻だった。

「死んじゃったって」枝野みゆきの声は呟くようだった。

翌日、会社の同僚何人かと通夜の斎場へ向かった。損傷がひどかったのだろうか、先に荼毘に付されたと聞いた。
普段の生活では乗ることもない私鉄電車は、陽が落ちて暗く沈む河を渡った。

「自殺するような人には見えなかったよな」
「押されたんじゃないの、誰かに突き飛ばされたたとか。恨みを買ってたんじゃないの」

「だったら事件になってるよ」
「だよな。だとしたらめまいでも起こしたのかな。でもさ、自殺だったらとんでもない賠償金を取られるってきいたことあるけど」

「実質はそうでもないらしいよ。残された家族は悲しみに沈んでるんだしさ」

「まあ、自業自得っちゃ自業自得かもな。やなやつだったし」
「めったなことを口にするもんじゃないよ」
「俺、死んだらなんていわれるんだろうな。こええし」

「人一人が死んでこの会話、怖いよね」枝野みゆきが眉を曲げた。

上司の奥さんと子供を初めて見た。憔悴しきった様子の奥さんと、まだ小学生の女の子。
あの人も家庭を持っていたんだな。裕之は写真に手を合わせた。

あんたの言葉で、どれほど傷ついたろう。くそったれと何度呟いたろう。この世からいなくなればいいと、どれほど願ったろう。

でも今は、物言わぬ人になってしまった。自業自得って、なんだろう。顔を上げた博之は上司の写真を見た。

Manhattan Transfer - Twilight Tone



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「魔法の指輪? 透明人間?」
「ほら、ここを回すとさ、指輪をしてる人間が周りから見えなくなるんだよ。だから人前でやっちゃダメだよ。瞬間的に消えてなくなるから事件だよ。戻すときは逆に回すんだ。当然だけど、これも人前でやっちゃったら事件だ」

凄い秘密を打ち明けるみたいに小声になったホームレスがおかしくて、博之は付き合ってみることにした。
「じゃあさ」思い切り声をひそめた。「物も盗めるの?」
「ん?」ホームレスが耳に手のひらを当てた。声が小さすぎたようだ。

「も、の、も、盗めるの?」
「うんうん、お安い御用さ。それを手にした瞬間にそのもの自体も他の人から見えなくなる」
「へえ」

「だってそうじゃないとバレちゃうだろ?」
「バレる?」
「盗んだものがぷかぷか宙を移動してたら変だろ」
「ああ、なるほど。じゃあなんでおじさんは使わないの」
「俺はさ、こう見えても善人なんだよ。この姿になる前は、天使だったんだから」

ウィンクをしたホームレスの顔がおかしくて、博之は声を立てて笑った。
「天使が盗みを許しちゃダメなんじゃないの」

意味ありげに笑って首を傾げたホームレスは、あ、そうだとばかりに言葉を足した。
「それ、3回しか使えないから。時間は30分ともたない」

薄暗い路地に入り指輪を回してみた。消えやしない。博之はくたびれた靴を履いた自分の足元を見てふっと笑った。お茶目なホームレスだ。

けれど異変はすぐに起きた。商店街の向こうから歩いてくる人たちが、誰も博之を避けないのだ。もしもこの状態で渋谷のスクランブル交差点を渡ったら、事故が続発するに違いない。

試しに小さなケーキ屋のショーケースを覗く女性の近くに立ってみたが、気づく気配がない。

さらに近くに寄ってみた。女性は変わらずケーキに見入っている。息がかかるほど近くにいるというのに。

一回目は使ってしまった。残るは2回。

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