この人誰だっけ? | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」
 昨日の話なんだけど「Tver」で先週分の『風間公親―教場0―』を見てて、あっ! と思わず声が出た。

ペンディングトレインに出てる人だ!」

 ちょっと頼りないながらも、なんとか力になろうとする役回りを上手く演じていて、いい役者さんだな、と感心してたんだけど、名前を知らない。

『教場』には、染谷将太の奥さん役としてチラッとしか映らなくて、もったいない使い方してるなあ、と思ったのです。

 でも、演技力から見てこんな端役で使うはずがないので、連作の一作目は、しっかり映っていたはずです。助演はもちろんだけど、やがて主役も張るでしょう。

 今に始まったことではないけど、演技の基礎ができてない人をメインで使うのは、どうなんでしょうね。視聴率命なのはよく分かるのだけど……

 そんなことより。さてさて、この人誰だっけ。

「Tver」の出演者紹介の欄を見る。出てない。ウソでしょ、と思いながら何度見ても出てない。

『教場0』10話の出演者、とネット検索してみる。出てこない。いろんなワードで探してみる。出てこない。なぜに?

 気になる! 気になってしょうがない!

 この人誰だっけ?!

 悪戦苦闘のあげく、ようやく見つけました。素直に『エンディングトレイン』を探せばよかったのですね (;´∀`)

 大西礼芳(おおにし あやか)さんでした。







 いいですね。得も言われぬ表情です。群を抜いています。
 上手い役者さんの演技を見るのは、上質の小説を読んでいるぐらいワクワクします。

 生年月日 1990年6月29日(32歳)
  出身地 三重県度会郡度会町
 身長 160cm
 学歴 京都芸術大学
 不思議なことに「血液型・非公開」

 10年ぐらい前から映画やドラマに出てたみたいです。やはり、しっかりとした下地があったんですね。

 今後のご活躍を期待しています。

 ところで『風間公親―教場0―』視聴率はどうなんだろう。「月曜から重い」とか、新垣結衣出演もテコ入れならず、とかあまり芳しくないみたいで気になります。



 積極的に見ようとは思わないけど、見るとそれなりに面白いドラマです。

 原作は「傍聞き」(かたえぎき)で第61回「日本推理作家協会賞短編部門」を受賞した長岡弘樹。

 同作は確かに面白かった。いい作家さんを見つけた、と追いかけたけど、いつのころからか読まなくなりました。



 そんな作家さんというのはいて、なにかの作品で躓いてしまって、読まなくなる。そういうことってあります。

 ついでだから、話は小説に移ります。

『永い言い訳』西川美和
 初読の作家さんでしたが、文体がとても気に入りました。スマホに模写しようかと思うぐらい好みでした。2016年本屋大賞4位。この方、映画監督さんなんですよね。




 ちなみにこの年の大賞は『羊と鋼の森』宮下奈都でした。細やかな筆致の、美しい作品だったと記憶しています。




『流浪の月』凪良(なぎら)ゆう
 この作品も好きでした。2020年「本屋大賞受賞」



 凪良ゆうさん、今年も獲りましたね。最速だそうです。第20回本屋大賞で二度目の受賞。
『汝、星のごとく』

 文体というのは相性もあるのでしょうね。どんなに売れた作品でも、ん? となることがある。

 ネタ勝負のミステリーなどでも、文体が馴染まないと気分が乗りません。あら捜しをしてるわけではないけど、引っかかる作家さんはたまにいます。

 そういった意味で、僕の中でほぼ満点だったのが、

『かがみの孤城』辻村深月
 2018年「本屋大賞」651点でぶっちぎりでした。
 過去に600点を獲得した作品はありません。

 500点越えの大賞が2作品だけ。
『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎
『舟を編む』三浦しをん

「あ~そういうことだったのか!」と、読後の騙され感が爽やかでさえあった一作でした。これを超える作品には、残念ながらまだ出会っていません。



 直木賞の作品が面白いとは限りません。審査員同士の根回しとかあるんでしょうしね。

「今年、そろそろいいんじゃない」なんて。

 そういえば、「直木賞・芥川賞」は誰でもらえるようになってる、といったのは芥川賞作家の辻仁成さんだったかな?

 その点、本屋大賞は、誰と相談するでもなく、読んで感想を書いてポイントを入れる、とてもシンプルなものなので、書店員さんがつけるポイントはかなり目安になります。大賞でもそれほど高くない年もあったりするので。

「デビュー作というのは必ず、その作家がアマチュアの時に書いたもの」
 そんな趣旨のことを佐藤正午が語っていたのですが、当然なんだけど、なるほどそうだよな、と思わせる言葉です。

 デビューといえば。

 有川浩のデビュー作『塩の街』
 隕石が落ちてきて、人間の体が塩になってボロボロと崩れていく「塩害」が発生。滅びに向かう世界を描いた話。最後は誰と一緒にいたいのか、そんなことを描いたSFと恋愛とヒューマンが混在した作品だったと思います。



 その後展開される、有川ワールドの予兆を感じさせる印象的な小説でした。世の中の人が誰も知らない、素人のころの有川浩が書いた作品です。


 話は変わって、昨夜やっていた「日曜の夜ぐらいは」に出てる 和久井映見。



 そういえば昔CMに出てたな、と思って探してみました。


 そうだったそうだった。
 こんなに「かわいかったんだなこれが」

「モルツ」のCM、もう30年も前だったか……20歳ちょっとだったんですね。

 時は否応なく流れて……いくんだなこれが。

 では、また。