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第147回直木賞受賞作! !
わたしたちの心にさしこむ影と、ひと筋の希望の光を描く傑作短編集。5編収録。
「仁志野町の泥棒」誰も家に鍵をかけないような平和で閉鎖的な町にやって来た転校生の母親には千円、二千円をかすめる盗癖があり……。
「石蕗南地区の放火」田舎で婚期を逃した女の焦りと、いい年をして青年団のやり甲斐にしがみ付く男の見栄が交錯する。
「美弥谷団地の逃亡者」ご近所出会い系サイトで出会った彼氏とのリゾート地への逃避行の末に待つ、取り返しのつかないある事実。
「芹葉大学の夢と殺人」【推理作家協会賞短編部門候補作】大学で出会い、霞のような夢ばかり語る男。でも別れる決定的な理由もないから一緒にいる。そんな関係を成就するために彼女が選んだ唯一の手段とは。
「君本家の誘拐」念願の赤ちゃんだけど、どうして私ばかり大変なの? 一瞬の心の隙をついてベビーカーは消えた。
「BOOK」データベースより
辻村深月は『ツナグ』から2冊目だろうか?
チェックしてみたら、2年前の6月だった。もうそんなに経つのかと驚いた。
あまりいい印象は残っていなかったけど、読書日記を見たら違ってた。他の小説と勘違いしていたのかもしれない。
「君本家の誘拐」はドキドキした。赤ちゃんが誘拐?
僕の嫌いな展開だ。小説とはいえ、こんな話はやめてほしい。いやだから味わいもせずに、いい終わり方でありますようにと、ものすごいピッチで読んでしまった。ラストは意外な展開だった。
女の人らしい感覚で満ちているな、と感じた小説だった。
ただ、全体として好みの話ではなかったのが残念。後味はよいとは言えない。
しかし、文章力の確かさにはほとほと感心した。
比喩にしても、上手い。
かなりの書き手さんになっていくんだろうなというのを感じた。
直木賞というのは持ち回りで、いつかは誰でも獲れるもの、そんなことを言ったのは石田衣良だったろうか。
そんなことを言われる前に、直木賞なんてほとんど気にしていない。
僕が騒いだのは『月の満ち欠け』で佐藤正午が獲った時だけだ。後は誰が獲ろうとほとんど興味がない。
直木賞よりも、本屋大賞の方がよほど参考になる。
辻村深月は『かがみの孤城』で昨年(2018年)本屋大賞を獲っている。
気になっている。
おすすめ度★★✪☆☆
女性の方に★★★✪☆
作家期待値★★★★☆
自分の時間がない。
もう、時間がなさすぎる……何とか間に合ったけど、今日は寝坊をしてしまった。疲労困憊。もう寝ます。
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