二十億光年の孤独 | 風神 あ~る・ベルンハルトJrの「夜更けのラプソディ」

1952年に『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たした谷川は、85歳のいまもエッセイや絵本の執筆、翻訳といった多彩な活動を行いながら、精力的に詩を作り続けています。

 
人類は小さな球の上で
眠り起きそして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
 
火星人は小さな球の上で
何をしてるか 僕は知らない
(或いは ネリリし キルルし ハララしているか)
しかしときどき地球に仲間を欲しがったりする
それはまったくたしかなことだ
 
万有引力とは
ひき合う孤独の力である
 
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う
 
宇宙はどんどん膨らんでゆく
それ故みんなは不安である
 
二十億光年の孤独に
僕は思わずくしゃみをした


詩というものを読みふけったのは、僕がまだ十代のころだった。
室生犀星─むろおさいせいが変換できないとは情けないことだ。

中原中也─うん、これは変換できた。
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん

いろんな詩を読んで気づかされたことがある。
僕には実は、詩を読み解く力がないことに。

今考えてみると、まあ、若かったからしょうがないところもあるのだけれど。

話は変わって、谷川俊太郎といえば、とても有名な詩人だ。それぐらいは知っている。でも、詩を読んだのは初めてだった。

或いは ネリリし キルルし ハララしているか

なんて素敵な表現なんだろう。
谷川俊太郎ってお茶目な人なんだろうか。

小説一つとってみても、人はいろんな解釈をするものだし、だからツボも違う。
それが詩となると、もう手に負えない。

僕にとって詩とは、チョモランマのようなものかもしれない。


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