人はときとして誤解を受け、ありもしない濡れ衣を着せられ、容赦なく裁かれる。
あるときは足を引っ張られ、責任を転嫁され、明日の見えない土中へと引きずり込まれる。
言葉は空回りをして、言いたいことの半分も伝わらない。
それはまるで、異国の民たちとの交わりのように、もどかしくも届かない。上と下、右と左のジレンマ。
板挟みの苦しさ、正邪のねじ曲がった醜い世界。
一人佇みなぜだと問うても返ってこない答えに、人を恨み、我が身を責め、境遇を呪う。
浮沈の激しい人生もあれば、平坦に進む人生もある。
どれもこれも、己が選んだ道だと悟ったなら、違う何かが見えてくるに違いないけれど……。
それでも人は、ひたむきに生きる。
眠りという、いっときの休息をよすがに。

ほら、夜が明けるよ。
たとえどんな状況でも、取り越し苦労だけはしてはいけないんだ。
イエスも言ったじゃないか。
「明日のことを思い煩うな、明日は明日自ら思い煩わん、一日の苦労は一日にて足れり」って。
昨日の自分を引きずってはいけない。
日々新たに。日々新たに。
ん? 君はひとりぼっちだって?
不思議だなあ、どうしてそう思うんだろう。
じゃあ、ふたりだけで。
Just the two of us
明日は雨でも、あさっては晴れるさ。
変わらないお天気なんてないんだ。
いつもどしゃぶりなんて、ないんだよ。
Grover Washington Jr - Just the two of us
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