読書セラピー「賢者の一言」
伊集院静
世の中は、目に映らない場所で、誰かが誰かのためにひたむきに何かをしているものだ。
目を少し大きく見開けば、そんなことであふれている。
今は目に見えずとも、のちにそれを知り、感謝することもあるのだろう。
己のしあわせだけのために生きるのは卑しいと私は思う。
己以外の誰か、何かをゆたかにしたいと願うのが大人の生き方ではないか。
「誰かを幸せにするために」
大人の流儀8 より
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この本で、松井秀喜さんの中学時代の思い出が書かれています📚
3年生の夏の試合が終わり、練習も休みになったある日、野球道具を取りに部室に行った帰りにグランドに人影を見つけました。
それは、炎天下の中たったひとりで黙々とグランド整備をしているコーチでした。
その時は黙って感謝の気持ちを込めて一礼して帰ったのですが、後日、コーチに聞いた話によると、「石ころひとつで選手に怪我をさせたくないから」と言われたそうです。
世の中には、裏方さんと呼ばれるような、陰で黙々と人の役に立つ仕事をこなされているような人たちがおられます。
毎日毎日、掃除、洗濯、食事の用意や育児に奔走されている奥様方もそうですね。
そういう人たちの「お陰様」で、世の中は成り立っています。
お陰様とは、目に見えない陰の偉大な力、
すなわち神仏のことでもあります。
「おかげさまで」「ありがとうございます」
素敵な日本語の響きですね🗣💕
今日も読んでくれて「ありがとう」🙏😊💕