怖ーいお話2です。そう言われて俺は、喪服になんかついてんのかと思うて、両袖や裾まで確認したがな。
「服とちゃいますがな。お客さんの後ろに恐ろしい霊がついてまんねん」

もちろん、霊なんか信用してへん俺は、逆に説教したろ思うて、わざと大きい声で
言うたったんや。

「アホな事いいなや。喪服着てる思うてびびらそう思てもそうはいかんで!」
信号待ちになった時に、運転手が振り返って言いよった。
「ほら、左肩の上にしがみついて睨んでまんがな」
思わず俺は、自分の左肩を見てもうたがな。運転手の顔が、どう見ても、嘘や冗談で
言うてないみたいでな。
それから、もっと真剣な顔で、さらに続けて言いよったんや。
「こんな商売しとったら、いろんな霊を見ますけどなあ…これはちょっとえげつないなあー」
「なっ、何がえげつないんやあー!」俺は車の中でそう叫んだ。
信号が変わって走りだしてので、運転手は前を向きながら子供をさとすように、
ゆっくりしゃべりよった。
「お客さん。信じれん気持ちはわかりますけどなあ、世の中には不思議な事がいっぱい
でっせー。ワシもめったな事ではお客さんには言いまへんけど、後ろに霊をつけてるなんて、
しょっちゅうですワ」
「ほんなら、いったい俺にどんな霊が憑いてるっちゅうねん!」

「霊というより、一種の死神ですなあ」

「死神って、そんなアホな事信じれる訳がないやろ!」

次回につづきます 3時のおやつをお楽しみに


では、今日も良い日でありますように

クリックしてね

人気ブログランキングへ