
【その日の天使】
小説家、劇作家、随筆家、ラジオパーソナリティ、ミュージシャンetc.多岐にわたる活躍でした。
アルコール依存症、うつ病と闘った人でもあります。
彼の文章や映像に触れながら、中島らもという素晴らしさに改めて心が洗われました。
死んでしまった ジム・モスリンの
なんの詞だったの忘れてしまった。
そこに、
The day’s divinity, the day’s angel
という言葉が出てくる。
英語に堪能でないので、
おぼろげなのだが
ぼくは こういう風に 受けとめている。
「その日の神性、その日の天使」
大笑いされるような誤訳であっても、
別にかまいはしない。
一人の人間の一日には、必ず一人
「その日の天使」がついている。その天使は、日によって様々な容姿をもって現れる。
酔っ払いであったり、警察官であったり、
生まれて直ぐに死んでしまった子犬であったり。
心・技・体ともに絶好調の時は、
これらの天使は、人には見えないようだ。逆に、絶望的な気分に堕ちてる時には、
この天使が一日に一人だけさしつかわれる事に気づく。
暗い気持ちになって、冗談にでも
”今、自殺したら”などと考えている時に、
思いもよらぬ友人から電話がかかってくる。
あるいは、ふと開いた画集かなにかの
一葉によって救われるような事が。
それは、その日の天使なのである。
この天使はなかなか目には見えない。
が、不調なとき、
絶望感に満ちているときは、
この天使の存在に気がつきやすい
「人にはみんな、ひとりづつ、『その日の天使』がついていて、どんなに絶望的な気分になっても、様々な姿をした天使が助けてくれる」。
(中島らも)
死んでしまいたくなる程落ち込んでいた時、
街を歩いていたら石焼き芋屋が通りかかる
石焼き芋屋のスピーカーからは、
「おいも、おいも、ふっかふっかおいも〜♪」
と、メロディーが流れ
その楽しそうな様子に
思わず ぷっ と吹き出してしまい、
それまでの絶望感が、ふと和らいだ、と。
人って、
たった一言で
死にたい位落ち込むこともあるけれど、
何気ない一言で
どろっどろの暗い沼から掬われることもある。
どうしようもなくつらい日、
らもさんが私の【その日の天使】になってくれた。
感謝✨️✨️。


















