我が家の班毛の紀州犬「那智」のことです。14歳になります。
先週の水曜日くらいから急に元気がなくなり、急に嘔吐し、もちろん食欲はないし夜も寝ません、足元もおぼつかなくて水すら飲む元気もありませんでした。
夜中中ずっと起きて看病してくれてたのは家内でその献身的な姿には頭が下がる思いでしたね。
むろん僕も起きてずっとついてはいましたが、あまりにつらくて逃げるように寝ちゃいましたけどね。
今回はもうだめだとほとんど諦めに近い心境でしたが、それがここ数日ほんの少しずつですが水をよく飲むようになり、その代わりというかトイレの回数も増え、家内は同じ居間でソファーに寝て夜中その都度起きては様子を見てくれていたのですが、まだまだ足元がおぼつきません。
そうこうしているうちにここ2、3日、少しづつですが足元がしっかりとしてきて30cm程の高さから前の庭にも自力で降りられるようになり少し安心していましたが、つい2日前にはいつものソファーに飛び上がれるまでに筋力が戻りました。
「よっコラショ」みたいな感じですが、それに上がれるくらいになったのは凄い進歩でとにかく歩くのが精一杯の状態でしたからね。ちょっとやれやれと胸を撫でおろしましたよ。
しかしいまだに食欲はありません。昨日からようやくお粥を少しだけ口にするようになりましたけど・・・。
こうして回復の兆しが見えてはきましたが、思うに「那智」の野生の体力は大したものだと今更ながらに感心してしまいます。もう1週間何も食べてませんからね。
夜はぐっすり寝てトイレの回数もぐっと少なくなり、まさに体力の回復を待っているという感がします。
ウンコも出ないのに昨日、今日と前の遊び場(道から7枚ある段々畑跡)を上に下にとうろちょろし出し、驚いたことに最上段の山側まで登り、何やら匂いをとっていました。
ずっと心配で様子見ていましたが、問題は降りる時なのでね。問題ありませんでした。
さすがにこれには嬉しいやら驚いたやらですが、なんと依然と変わらぬペースでスタスタと降りて来ました。
あーやれやれです。まだ分かりませんけどね。
とにかく大した体力ですわ。あとは食欲が元に戻れば大丈夫でしょう。
ということで心が塞ぎ込んでしまうようなつらい日々でしたが、少しは晴れて来ました。
多分去年の熱中症の時と同じような症状でしたから、この気候のなせることだと今更ながらに痛感しています。
那智はいくらその辺の犬とは違う溌剌さや強靭さがあるとはいえ、なんせ14歳の老犬ですもの・・。
この峠を越え、まだ2,3年は生きることを祈っています。
終わります。