その一挙手一動が常に注目される彼だが、ホームランにせよピッチングにせよまた死球にせよ、とにかく彼の物事に対する態度は見ていて気持ちが良い。イキリなどまったくなくて、つっぱることもなく、自分を常に客観視できているのではなかろうかと思えてくる。
そりゃホームランと死球じゃ話は違うけど、彼の対応は神掛っているといっても過言ではないと思う。
まず、怒らない、騒がない。その冷静さと生来の明るさとでも言おうか、それにはまったく頭が下がる思いだ。性格的な余裕なのかも知れない。
とにかく誰にでも好かれる、あの辛辣なアメリカのメディアでさえそう悪くは言えない、そんな雰囲気を持った男だ。好感を持たれるのは当たり前かも知れない。
中々そんな人間はいるもんじゃない。それほどできた男だと思う。
大谷を見ていていつもそんな良い感情に見舞われること、それはとてもありがたいことだと思う。