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ブログの説明を入力します。剣道のこと、オオカミ復活運動のこと、そして紀州犬のことやいつも行き来している大好きな京都のネタなども綴っていきます。

  「功罪」なんて書きましたが、そんな生易しい状況ではないですね。

この前何かで読んだけど東京の浅草界隈の地価がとんでもない事になっていて、不動産屋が暗躍しとにかく言い値で買い叩いているそうです。「表通りを隔てた築100年の我が家にも1億円」と普通に提示してきたらしいです。

  雷門、仲見世通りなどの人気スポットはともかく別段なんの恩恵もない界隈の人達は随分冷めた目で見ているようですが、そういった所にまでその影響が出てきているようです。

  元々の住人達も高額な金額の提示(もはや言い値・・)を受け、それを元手に郊外に引っ越し、悠々自適に老後を過ごしたいと思う人も増えているようで、長年培ってきた「下町文化」が衰退どころか消滅してしまうのではないかとその方は嘆いていました。

 

  こんな話は何も浅草に限ったことではなく、観光地と称される地域ならどこにでも起きうることで、京都など最もその対象にされている地域でしょうね。

 

 京都では最早「観光公害」という言葉は当たり前になってきました。

僕のように時たま訪れるような半住民でさえも相当な公害感もっていますよ。

  バスに乗っても道を歩いていても、外国人の多さには辟易してしまいます。

「辟易するのはそっちの勝手」と言われればそれまでですが、それが生活に影響を及ぼすような迷惑行為になると、最早悠長なことを言ってる場合ではなくなります。

迷惑な行為についてはいちいちここでは述べませんが、一部では随分ひどい状況になっているようです。

 

さてここで思うに、やはりこれは国や行政の責任であり住民では何ともなりません。

入国する外国人に歯止めをかけられるのは国しかできませんもの。

 

  世界の著名な観光地(ベネッチアやタイのピピレイ島、バルセロナ、アメリカの国立公園等々・・)はかなり前から人数や入場料、時間等に様々な規制を設けているようですが、京都は一体何をやっているのかはなはだ疑問です。いまだにホテルを乱立させインバウンド、インバウンドと騒ぎたて経済効果にばかり目を奪われ、もちろんそれで潤う人達もある程度いるのは理解できますが、肝心な住民目線での生活の安心や安全と普段通りの利便性などまったく無視みたいな雰囲気で、僕のような半住民から見るとそれが特によくわかる訳です。

 

  何とかしなきゃですよ全く・・・。

この街の市長や議会は一体何やってるんだろうと、しばしば勘ぐってしまいます。

その責任はどこかにあるはずだし、その対策は何かできるはずです。

  

  京都はダメになっちゃいましたね。これは急激に増えた外国人のせいだけではないですよ。

はっきり言ってまったく制限の利かない野放しの対応しかできない行政の責任です。

 

例えばこのオーバーツーリズムに対する海外の先進地の対策など少しは勉強しているのかなぁ、独自の公害対策に何か策を考えているのかなぁ。

等々・・・まったく聞こえてきません。

困ったもんですね。

 

「日本に京都があってよかった」

このコピーもなんだか今となっては空々しく聞こえてきちゃってね。

 

終わります。