涼風文庫堂の「文庫おでっせい」463 | ryofudo777のブログ(文庫おでっせい)

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私が50年間に読んだ文庫(本)たち。
時々、音楽・映画。

<続・エドモンド・

ハミルトン>

 

1397「フューチャーメン

暗殺計画」 

キャプテン・フューチャー

エドモンド・ハミルトン
長編   野田昌宏:訳  早川文庫
 
 
全惑星知事議会の参加者たちは、
みな一心にキャプテン・フューチャーの演説に聞きいっていた。
 
かれは、
いま太陽系が直面している最大の難問――
人工過剰問題に対する驚くべき解決策を提案したのだった。
 
地球と火星の間に
まったく新しい惑星をひとつ建設しようというのである!
 
だが、
ひそかに太陽系帝国の独裁者をめざす
大企業家ブルックスにとってこの計画はまさに致命的だった。
 
かれの支配する企業体はすべて、
この人工過剰からその莫大な利益をひきだしていたのだから。
 
なんとしてもこの計画を阻止するべく、
ブルックスはフューチャーメン暗殺を企てたが……!?
 
                        <ウラスジ>
 
 
惑星を建設する、とは如何なることか?
 
 
……地球と火星の間に浮かんでいた
小惑星をひっぱってきて、
その上に、数珠つなぎになった貨物船が
次々と金属鉱石をおろしているだけである。
小惑星は中継ステーションなのだ。
 
 
この後にゴソゴソあって、”物質生成装置”
とやらが登場して、惑星の一丁上がり。
 
小惑星をひっぱってくるって、
ちょっと前にやった『妖星ゴラス』みたいに、
星のどちらかの極にロケットの噴射口を
多数取りつけて移動させるのか知らん。
 
 
それはさておき。
 
準レギュラーの紹介の続きをば。
 
 
<エズラ・ガーニー>
 
冷静沈着、
腕ききの惑星パトロール指令。
 
ほぼレギュラー。
 
 
……このイラスト、
どう見たってグレゴリー・ペックだなあ……。
 
 
 
 
 

1398「月世界の無法者」 

キャプテン・フューチャー

エドモンド・ハミルトン
長編   野田昌宏:訳  早川文庫
 
 
緊急手配、
逃走中のキャプテン・フューチャーを逮捕せよ!
 
水星を危機から救う ”秘密” を手に入れ、
ようやく月面基地に戻ったフューチャーメン。
 
だがかれらの留守中に、
月のラジウム鉱床の採掘が始まっていた――
 
太陽系の将来のため、
採掘許可は取り消させなければならない。
 
キャプテン・フューチャーは太陽系政府主席を訪れたが、
そのかれの目の前で、
主席は何者かのあやつる<リモート・ロボット>に
殺されてしまった!
 
殺人犯の濡れ衣を着せられ、
全太陽系内で指名手配の身となった
フューチャーメン一行は逃走を続けながらも、
真犯人を捜すが……!?
 
                        <ウラスジ>
 
 
月世界の無法者とは、敵ではなく、
フューチャーメン一行を指す言葉なり。
 
カーティス・ニュートンはリチャード・キンブル状態。
 
 
早速ですが、
それはさておき。
 
準レギュラーの続きなんですが……。
 
 
 
<ジェイムズ・カシュー>
 
太陽系政府主席。
キャプテン呼び出し信号を発射できる
唯一の人物。
 
この回で暗殺されちゃうのがこのお方。
 
呼び出し信号って、
『バットマン』みたいだなあ……。
こっちが元祖なんだろうけど。
 
 
ウィリアム・パウエルでいいかな。
 
 
『影なき男』
 
 
 
 
 
 

1399「危機をよぶ赤い太陽」 

キャプテン・フューチャー

エドモンド・ハミルトン
長編   野田昌宏:訳  早川文庫
 
 
人間の老化を促す毒素を破壊する
超ビタミン剤ヴイトロンの発見は、
人類に計り知れぬ恩恵をもたらした。
 
だがいま、
その安定供給が脅かされていた!
 
ヴイトロンの90パーセント以上を産出する惑星ルウで
叛乱が起ったのだ。
 
それまで友好的だったルウ人たちが、
突如として植民者の農園を襲いはじめたのである。
 
もし太陽系内の人々がこの事実を知ったなら、
一大パニックが発生するのは目に見えていた。
 
事態を重視した太陽系政府は
キャプテン・フューチャーに出動を要請、
連絡を受けたフューチャーメン一行は、
真相究明のためすぐさま惑星ルウに潜入したのだが……!?
 
                        <ウラスジ>
 
 
太陽系外のお話。
 
……太陽系の近くにアルカーという星系があり、
ルウという惑星の存在が明らかにされた……。
 
とはいうもの
この作品には、多くの ”太陽系人(?)” が、登場。
 
火星人の生物学者
金星人の細胞学者
土星人の無法者
水星人の殺し屋
 
♫ テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュ~リャ~リャ~ ♫
 
もう少しで一週間。
 
ここで言う火星人や金星人ってのは、
タコやカニじゃなくて、
 
 
ブラッドベリの『火星年代記』の
感動のラストに連なるもの、
と覚えたり。
 
 
それはさておき。
 
準レギュラーの最後の一枠。
 
 
<ハーク・アンダース>
 
太陽系全域を守る
惑星警察機構の最高司令官。
 
 
『月世界の無法者』で、
フューチャーメン一行を罪人扱いして、
ミソをつけた御仁。
 
 
ここは、ピーター・ボイルで。
 
 
『ヤング・フランケンシュタイン』
 
<追記>
 
肝心のカーティス・ニュートン役は誰なんだ?
 
実のところ、
マーベルを始めとするアメコミのヒーローたちって、
イラスト(漫画)だと ”あるある” なんだけど、
現実だと ”ないない” みたいな気がする……。
 
7・3で前髪タラリ、面長で、首が太い。
 
……って、相当スーパーマンに引っ張られてるけど。