皆さんこんにちは,専任講師の三枝りょうです。
法務省からのお知らせ です。
平成22年7月4日(日)に実施した平成22年度司法書士試験について,以下のとおり,複数解となる問題及び正解がない問題があることが判明したため,受験者の不利益にならないような措置を講じることとしました。
受験者の方々に御迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに,今後このようなことがないよう,再発防止に努めてまいります。
1 午前の部第7問については,1又は3のいずれも正解とする余地があることから,いずれも正解とすることとしました。
2 午前の部第33問については,4又は5のいずれも正解とすることとしました。
3 午後の部第9問については,正解がない問題となってしまいましたので,採点が可能な答案については,全員を正解とすることとしました。
だそうです。
例年だと,9月末の筆記試験の合格発表及び正解の公表に併せてお知らせがあります。
が,しかし,今年は 『マジ数多すぎね?』 という話になったのでしょうか,前倒しでお知らせとなりました。
マックドナルドと同じで,正直なことは良いこと です。
> 今後このようなことがないよう,再発防止に努めてまいります。
心意気はとてもよろしいですが,受験生さまはうっかり信用してはなりません。
司法書士試験の歴史は,ボツ問の歴史です。
地球から戦争がなくならないのと同じかどうか知りません。
が,結果的に根絶は困難を極めるという点ではあまり変わるところはないでしょう。
言い換えれば,再来年はほぼ確実に出るし,油断していると来年も出かねないということです。
ボツ問が。
私が常々申し上げている通り,『疑義がある問題が出ても,なるべく出題者(法務省)の意向に沿う形で,『より正解と思われる』 選択をすることが肝要です。
このように振舞うことの意味は重要です。
だって,ボツ問の都度,この文言も付加されるからです。
> 受験者の不利益にならないような措置を講じることとしました。
ね。これです。
簡単に申し上げれば,『全員正解系』 です。
これが不利益にならない措置として適当か,そんなこと考える時間があったらうんこでもして,まあ,それっぽいのをマークしておけば,少なくとも自分(ないしは全員)は点をもらえるので人と差をつけられることはありません。
疑義のある問題が出る度にヒステリックに吼え散らすのはナンセンスです。
少なくとも,受験生のとるべき態度ではないと考えます。
大切なのは,いわゆるボツ問の存在も織り込み済みで,それらをサラリとかわし,差をつけるべき部分でしっかり得点するかに精力を注ぐべきでしょう。
私は司法書士試験の批評はしません。それで受験生の合格に寄与することができる気がしない。
ただし,ビミョーな問題が出題された際のサバイバル術はお話します。短期合格に必要ですから。
りょうこ先生がほしいのは,人気や名誉でなく,合格実績です。
皆さん(だけ)のため,などとアソコの毛ツルツルの綺麗事は申しません。
お互いの利益になることにだけ最大限の努力をする。それだけです。
あ,ヤングなイケメンも,ほしい。
それにつけても午後9問(供託法)はすごいです。
> 正解がない問題となってしまいました
なってしまいました,って。ねぇ。
> 採点が可能な答案については,全員を正解
要は,どれでもマークさえしてあれば正解ということです。
鉛筆転がす必要さえないと。
あーすごい。
8月15日の水道橋です。
画像についてのお話は,また後日としましょう。