梅棒・16th showsown 曇天ガエシ
セトリごと感想
【後編】
※11/24 セトリ追記しました。
↑↑セトリ編はざっくりした流れと、私の頭の部分的な記憶…
↓↓濃ゆい考察や感想はこちら。ただしアヤトビに偏り気味!!!
参考;梅棒・曇天ガエシ アヤトビ考察その2~忠誠心を軸に考えてみる~
参考;梅棒・曇天ガエシ考察 ~メツの気持ちを考えてたら、結局メツ視点のイイエモンとアヤトビの話?
あやしげな記憶を起こして書いてるし、私フィルターが入ってるので、多少違うところあると思います!
やっちまいな(awich feat ANARCHY)M19
階段状の大道具が上手下手に二つ。上手側の段上には、女王とジュウロク
下手側の階段には、アヤトビとメツ。
女性と男性がバトルするようなラップで、女王とアヤトビが対立する気持ちを表現しててすごくうまい。
仲間を捕えられ、イイエモンを殺されたショックや後悔、無力さとでか、膝をかかえてうずくまるメツに、元将軍として主君に跪くアヤトビ。
女王側はマサゴ兄弟を処刑しようとしていて、アヤトビは、イイエモンを殺しマサゴを処刑する女王と戦うよう、そして不当に奪われた王位を取り戻すよう(どう話したかは不明だが)、メツに囁く。
アヤトビの闇に引きずられていくメツ。
今人さんによれば、ここでアヤトビは、歌詞通り「やっちまいな」と言っているわけではない、のがポイントだとか。
ついったーで見かけた話によれば、敬語で「やりましょう」とか(だったかな)と言っている…らしい。
つまり、アヤトビは王子との主従関係を重視している、ということ。
アヤトビは、本来の正当な王位継承者であり、自分の主君であるメツ王子を旗印として、彼の命で、彼に従う形で、王政奪還をしたいのだ。
『Queendom』とか『Get the money』とか、女王の圧政を思わす歌詞もあってピッタリだし、
『押しちゃいけないボタン押したのは向こう』とか、その通りだし、
『Don’t be scared 、boy』とか、メツを奮い立たせるを思わせる歌詞もあったり、
『King であるために命張る』とかも王位奪還のことかな?と思わせる部分もあったり、
歌詞がピッタリで凄いです!!
アヤトビが刀をメツにスッと手渡したのはこの曲だったかな?次だったかも?
U(millennium parade ×belle)M20
イントロがすごく、これから戦いが始まる感があって、ドキドキザワザワして、めっちゃカッコイイ。
このイントロの、ブギョーショのみなさんの、これから戦うビシバシっとした軍隊感のあるキレキレダンスが非常にかっこいい。
YOUさんの振付って何かで言ってたような。(すき)
クニクズシ(といっても主にジョジョジ、ソケビッチ、イロハの脱獄3人衆)が街を攻撃する。
ポールに、ジョジョジとソケビッチがつながったみたいに組んでる技が超すごい!!
(スターフィッシュって技らしい。人間鯉のぼりみたいなやつ?ジョニーさん手を離して足先だけポールに捕まって真横になってる!え??)
それやりながら、街にダイナマイトをポーイポーイ♪って楽しそうに投げてる狂気感。
パーフェクトに爆弾なげるイロハ社長。
爆発の煙の中で踊る街のモブたちがんばれ。
クニクズシのメンバーが、ひとりずつ踊りに加わっていくところが超かっこいい。照明もカッコイイ。
踊るアヤトビのコートの裾がカッコイイ!!
クニクズシ絶好調
ブギョーショがまた一人ずつクニクズシにかかっていくがかなわない。
そして、たぶんルミルがテロ宣言動画配信してて、正統な王位継承者メツ王子をかかげて戦うと、簒奪者である現王政への挑戦を宣言する映像が流れる。
女王やジュウロクは、アヤトビの脱獄は知っていたが、メツが生きていたと知ったのはこの時じゃないだろうか。驚く女王たち。
そして、怒りと焦りのあまり、画面を銃で撃つジュウロクの絶妙な小物感よ。
アヤトビは自信満々に堂々と戦いを挑もうとしているのに、ジュウロクは痒くなったり古傷がうずいたり、焦ったり怒ったり、すっかり振り回されてビビってる感じ。
君になれ(コブクロ)M21
この状況に苦悩するヌューダ王子。そして、同じように苦悩するスピカ。
2人の苦しみのダンスが胸に迫る・・・
ボクに何ができるんだろう。
すべきことはなんだろう。
トリプトンたちを助けようと、牢へいき、でも開け方がわからなくて、暗証番号のようなものをピコピコしてみたり、スピカからビリビリ銃?を奪って、扉をガンガン叩くヌューダ。
それを見てスピカも、職務上の責務を捨てて、何をすべきか決心する。
カードキーで扉をあけ、トリプトンたちを逃がす。
かっこいいスピカ!!
ちゃんと、3人に、こんな目に遭わせてごめんなさいをするヌューダが、本当に良い子。
そして、スピカとヌューダにちゃんとお礼を言って逃げる3人も良い子。
悪いのはジュウロクで、この人たちはちゃんと気持ちが通じ合ってたと思えた。
ヌューダはビリビリ銃もちゃんとスピカにごめんねって返して(ほんとに良い子)、3人を追って走る。
スピカもそれを追う。
逃がしたのは、トリプトンたちを逃がすため(だけ)ではなくて、メツを救うため。
そのために、逃がすことが必要だと思った、と思った。
メツの戦いを止めるため、だけど、それは王家に反抗させないためじゃなくて、メツ自身を闇落ちから救うため、だと思う。
(なんかうまく言えないな)
後からやってきて、もぬけの殻の牢と、スピカのカードキーが落ちているのを見たブギョーショの他の3人。
ちょっと不確かだけど、彼らもこのあたりで、マサゴたちと協力してクニクズシと対峙することを考えたかもしれない。
一方、死んだと思われたイイエモンは、ブレッド―ルが何とか蘇生させようと奮闘している。
今度こそあたしが死なせない!!
ブレッド―ルの強い思いが伝わってくるシーン。
みんなが、戦いを止めるため、メツを救うため、誰かを守るため、自分のすべきことを精一杯頑張っている姿が次々に重なり、とても素敵な一曲でした。
RUN(Sexy zone)M22
トリプトン、ナチャ、ゴゴクリ、ヌューダ、スピカの5人が、一緒に一生懸命走っている。
メツを助けるために。
クニクズシを倒すために。
脱獄囚たちは最初から勝手に暴れているが、最初は階段上でそれを見守って動かないメツとアヤトビ。
しかし、意を決したメツが刀を振り上げると、アヤトビがそれを見て、サッと戦闘に加わる。
アヤトビ考察でも書いたけど、もうこの一瞬が本当に胸が苦しい。
あくまで主の命令でしか動かない、主君を待っていたアヤトビが切な過ぎて。こんなカオスなテロの最中にそんなこと…
クニクズシを、マサゴとブギョーショで力を合わせて捕縛する。(トリプトンのロープが大活躍)
これまでブギョーショの4人だけでは倒せず大敗を喫してきたクニクズシに、これまで盗賊だと敵対してきたマサゴと手を取り合うことで勝利する気持ちいい素敵アクションシーンの連発です!
今人さんも見どころとおっしゃっていた、ピカローナとトリプトンが、チョンと拳をタッチしていぇーい♪するところが熱い!!!
梅棒お得意の、敵対していた者同士が、もっと大きな本当の敵に向かって手を取り合うパターン。大好き。
ソケビッチがポールをグルグル回るところが凄くて、見どころです!
イロハ、ソケビッチ、ジョジョジの3人が捕縛されて上段に並び、それを平場から見て、怒りに震えるアヤトビとメツ。
(全般的に、アクションシーンは目がポカーンってなってるので、感想が雑いですね…)
Out of Control(MAN WITH THE MISSION×Zebrahead)M23
ジャウロクVSアヤトビ、ついに15年越しの因縁の一騎討ちへ。
曲もめちゃかっこよくて、照明もかっこよくて、もう、カッコイイ二人が剣持って舞台を所狭しと駆け巡りながら立ち回りするのが、すっごいかっこよくてすっごい迫力!!!
ここ見ると、やっぱ、ジュウロクが悪で、アヤトビがそれを成敗する正義としか見えんけど。
女王が、ジュウロク!アヤトビをやっつけなさい!!みたいな感じで指示した時、あろうことがジュウロクは女王をアヤトビの方に突き飛ばす!!
え・・・・????
アヤトビ、思わず素に戻って(?)「お前・・・お仕えしている女王を・・・!?!?」と言いたげな驚いた目で見る。
女王も床にへたりこんでポカ―――――ン???
そして、ジュウロクの手には印籠が!!(いつジュウロクの手に渡ったか見逃した!)
それで女王にはもう用はないと、自分が王になれるとでも思ったかジュウロク!
もしかしたら、最初からいつか俺が王になってやる!!って思って、女王の隣で機をうかがっていたのかもしれない。こいつぅぅぅ!!
アヤトビは、女王には目もくれず、逃げるジュウロクを追う。
女王は、不安そうな目で、うんうん…と頷きながらそれを見送る。
アヤトビ、ジュウロクをやれ!と思っているのか、自分を恨んで狙っていただろうに見逃してくれたアヤトビに感謝しているのか…
そういえばさ…
ルミルがダイナマイト持っちゃって、アヤトビが「あっちへ投げろ投げろ!」ってやってたところへ、ジョアンが奪ってブンッ!って投げてくれて、なんかジョアンと仲直りしてルミルがクニクズシから抜けてったのっていつだったかな??
もっと前???
投げろじゃなくて、投げてくれたジョアンかっけーな、って思った。
紅蓮華(LiSA)M24
メツに、何か言おうとしているのか、近づくヌューダ。
しかし、メツはヌューダの喉元にに刀をつきつける。
黙って素手で刀を握りしめ、自分のオデコにつけるヌューダ・・・
ただそれだけの静寂のシーンから始まるんだけど。
まるでメツの気持ちを丸ごと受け入れるようなヌューダの強さが感じられて・・・
刀を向けているのはメツなのにメツは何かに怯えているようで、でもヌューダがそれを抱きとめてるように見える。
有名な出だしの歌詞
「強くなれる理由を知った。僕を連れて進め」
最初は、メツのことの歌詞ハメだと思って、どういう意味だろう?って思ってたんだけど。
ヌューダの方のことなんだな。
メツを止めたくて、メツを守りたくて強くなったヌューダが、僕を連れて進めって言ってるんだ。
トリプトン、ナチャ、ゴゴクリも、メツの周りを順に回って、祈りを捧げるように、手をかざしたり何かしていく。
だけど、まだその思いは届かない。
メツにも、マサゴの兄弟たちにも、刃を向けて戦ってしまうメツ。
(中略)
しかしそこへ突然、(たぶんブレッド―ルの発明&蘇生で)機械化(!?)したイイエモンがババ――ン!!!と蘇生して現れ、メツをパ――――ン!!と平手打ち!!!
一瞬で目が覚めるメツ。
持っていた刀を落とし、膝をついて泣きじゃくっているように見えた(イメージ)
生きていた(生き返った?)イイエモンに寄り添うマサゴ兄弟たち。
そこへ前曲よりジュウロクと斬り合いをしていたアヤトビが来て、刀を捨てて戦うのをやめたメツを見て驚き、どうして!?!?と詰め寄る。
その隙に、追いかけてきたジュウロクに思いっきり刺され、瀕死の重傷を負うアヤトビ・・・
イイエモンに引き続き、自分の目の前で、自分のせいで、保護者が刺されるのを見たメツは…相当きつかったかもしれない。
王族にも盾突き、ほぼ全員が敵となり追いつめられたジュウロクは、あろうことかヌューダ王子を人質にとり、首に剣をつきつける。
倒れながら、首を横に振るアヤトビ。
息子が危険なのを見て悲愴な女王。
ヌューダがいるので手出しできないみんな。
進退できない緊迫した空気が流れる。
そこへブレッド―ルが現れる。
メツは、マサゴの兄弟たちと共に意を決したように頷きながら手袋をはめる(暗闇で光るやつ)
ブレッド―ルが、暗闇瞬間移動術(って言うのかしらんけど)の合図で手を振り上げて、真っ暗に!
これまで闇の中で風のようにオウゴンを盗ってきたように、マサゴたちの手袋や衣装の一部だけが光る。
明るくなると、ジュウロクに捕まえられていたヌューダが、脱走の時いつも身代わりにしてたへのへのもへじの人形に!!
そして本物のヌューダは、段上のブレッド―ルのもとに!
一曲目から暗闇で衣装光らせてオウゴン盗りの演出してたのと、身代わりに何度も出てきたへのへのもへじ人形が、このアクションシーンで活躍すんの、すごい好き(笑)
っていうか、戦いでなくて、こういうトンデモ発想で窮地を脱する梅棒っぽさほんと好き。
大慌てのジュウロクは、逃げていく。
女王はヌューダを抱きしめて安堵。
一方、瀕死の重傷で倒れていたアヤトビは、最後の力を振り絞って、ジュウロクを追う。
段上で二人になり、刺されまくって瀕死のゾンビ状態のアヤトビは、不敵な笑みを浮かべ、最後の力でジュウロクを掴んで自分もろとも飛び降りる。
メツのため、未来のため、戦い殺し合う自分たちの時代を、終わらせる覚悟。
(ここらへんの解釈は考察で熱く語ってるので詳しくは略)
飛び降りと共に曲終わり。静寂。
観客も含め、誰もが2人が死んだと思って、壮絶な二人の戦いと思いに圧倒され、その最期に静まり返っていたその時。
ブレッド―ルがカーテンをシャッと開けると、そこにはイイエモンが、アヤトビとジュウロクを両手に掴んで立っていた。
イイエモンが、(おそらく、なんかわからんけどすごい力で)助けたのだ。
誰も、死なせなかった。
さすがイイエモン、さすが、梅棒。
床に倒れたアヤトビとジュウロクに、メツとヌューダがそれぞれ駆け寄る。
2人の優しさが泣けるシーン。
やり方は違ったかもしれないけど、自分を大事にしてくれたアヤトビに、メツなりの愛情はあっただろう。
また自分のせいで死なせてしまうところだったけど、助かって本当に、安堵していたように思えた。
ヌューダも、王家を裏切られたのに、人質にされたのに、殺されかけたのに、ジュウロクとの15年は簡単に忘れられるものではなかったのかもしれない。
そんな余白を感じさせるワンシーン。
近寄らないよう、ピカローナに制止されるヌューダ。
このあたりで、更に明らかにヌューダが変わった。
精神的に、政権交代したような。
憔悴している母を見て、しっかりしなきゃという顔をして、ブギョーショたちに何かを指示して、お母さんを連れて行かせる。
アヤトビとジュウロクも、ヌューダの指示で連れていかれる。
ヌューダの指示で、ブギョーショや女王が動くなんて初めてじゃないのか。
申し訳なさそうに去っていくヌューダ。
それを追っていくメツ。
段上で、2人は、ひしと抱き合う。
何を語ったのか。あるいは言葉などいらなかったのか・・・
夜天(女王蜂)M25
それから1年後。
ヌューダの即位一周年の式典が行われようとしていた。
ヌューダは、お母さんに手紙を書いている。
おそらく遠く離れたところで隠居している様子の元女王は、息子からの手紙を読んで、頑張ってるんだなとほほ笑んでいる様子。
スピカは出世して、ヌューダ国王の側近となっていた。
印籠が飾られ、段上から民衆に手を振り、慕われている様子のヌューダ国王。
街では、元マサゴのメンバーたちは、オウゴンを王政に独占されることもなくなったので義賊をする必要もなくなり、それぞれが自立して生活している様子。
ブレッド―ルの発明品ぽいやつで各々オウゴンを掘ったりしてる。
メツはパーカーを脱いでいて、晴れやかな明るい笑顔。マサゴの一人としてではない、1人の大人になったように見えて、イイエモンとも(思春期親子を乗り越えて?)対等な関係になったように見えた。
一方、ジョジョジ・ソケビッチ・イロハは、そもそも罪人なので、再び収監されたもよう。
そして、ジュウロクも牢に入れられていて、ガンガン!と扉を叩いている。
アヤトビも一度は牢へ入れられたようだが、この日釈放された。
(何の罪?そもそもが元々将軍で冤罪だったし、ジュウロクもやっつけたのに)
ヌューダは、90度の最敬礼のお辞儀をして、見送る。
これまでの非礼を詫びているのかな。
式典が終わったらしいヌューダは、あのパーカーを着て街へくりだして、元マサゴのメンバーや街の人たちと楽しそうに踊っている。
やらかし屋なドデカミンが、火のついたダイナマイトを持ってしまう。
慌てて、ポーイ!!!と遠くへ投げると、ドッカ―――ン!!!
爆発したところから、オウゴンがめっちゃ出たらしく、舞台上は金の紙吹雪がたくさん降ってきた。
大喜びで踊る皆さん。
一方、舞台上段では、遠くから息子のおさめる平和になった国を優しく、そしてこれまでのことをどう思っているのか・・・見つめている女王。
そして、アヤトビは、新しくなったジパングリを見つめ、何を思うのか、遠い目をしながら、都あるいは国を去ってゆくのだった。(たぶん)
ここらへんの解釈も考察でも語ったので詳しくは略しますが…この、暗黒の時代を経てきた大人二人の目が、本当に、大きな歴史の流れを見ていたように感じさせられて、時の流れや重さを感じて、すごく壮大な物語だったなと思わされたのでした。
曲がすごく、明るいんだけど、過去のことも思わせるようで、素敵です。
ハッピーエンドなんだけども、やっぱり、アヤトビや女王もだし、若者たちにしてもすごい事件や時代を経ているし、ただただ底抜けに明るいんじゃなくて、過去に色々あったことや思いも色々含めて包み持ちながら前へ進むような、大人でビターなハッピーエンドかなって感じた。イイ。
おわり。
カテコはM1。
みんなの紹介が終わったあと、『振付・監修 梅棒』でお辞儀をする梅棒メンバーがめちゃくちゃカッコイイ。
WカテコはM22。
私が見た日は、
ソケビッチがアヤトビに腕くんだり絡んだりしてたりw(これは毎回)
ヌューダが鉄棒してたりw
ヌューダと女王がケーキを上に投げて口でキャッチしてパクって食べる動きしてたりw
とか色々各所で遊んでたもよう。
最期は、メツとイイエモンの二人が上手下手に残ってお辞儀してハケてくんだけど、メツが投げキスしてそれを受けたイイエモンが客席に投げたり(笑)
でした。