After tone -9ページ目

砂の城

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崩れて行く
さらさらと 


ほんの小さな一粒が 
はらりと解けた

するすると流れるように解け始め
止まる事がない


お日さまが役目を果たしていないせいだろう


光が届かない日常に
狂い始めた軸が 歪みを生じたのだ


全ての機能が流れるように崩れ堕ちてゆく


さらさらと 留まることもせず 静かな音を発てて


風に晒され
自らも力を失い
止める術もわからず
泣き崩れるように…



いっその事 あれもこれも巻き添えに終わりにしようか



大きな柱が膝を落とした日

崩壊の足音を聞いた








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時間

圧痛

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数多の想いが浮かんでる


羽根を持ってふわふわと
私を嘲笑うかのように


銃を持たない私は撃ち落とす事も出来ず
冷笑いのざわめきに耳を塞ぐ



鼠色の空
冷たい風
治まらない身体の悲鳴

脈絡ないのに諸々が絡み合って
ただ ただ苦しい




余所行きの響きが耳を弾いて
倍音の残響が哀しくこだまする





息ができない














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