誰かの空
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私の企画したものをマイク1本で導いて、言葉の魔法をひとしずく落としたらそこに私の世界が広がる。
誰かを楽しませること、笑顔にすること。
誰かを幸せな気持ちにすること。
それが私の幸せな時間だった。
今の私はヘッドホンとマイクが相棒。
choiceした音楽と私のお喋り。
マイクの前に人はいないけど、マイクの向こうには色んな場所で私の声を聴くたくさんの人がいる。
誰かの空になりたい。
日常のさりげない一コマに、降るように降り立つ私の声で、ふっと笑顔になってくれたら嬉しい。
語りかける言葉が、誰かの勇気になってくれたら嬉しい。
毎日のおはようが、誰かの希望になったら、私も私の生きる希望になる。
誰かを楽しませる事、笑顔にすること。
誰かを幸せな気持ちにすること。
それが私の幸せな時間。
私のこの声が、誰かの空となりますように…
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想い
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「俺にしておけよ」
確かあなたはそう言ったんだ
数十年前の少年が、クラクラするほどのいい男になって目の前に現れた日
その日から口説かれて口説かれて…
煽ったのは私かも知れない
でも時が過ぎてみればすっかり墜ちて行ったのは私のほうだった
命の期限と向き合わなければならなくなってから、私は友人皆んなに言ったの
家族でも恋人でも、異性でも同性でも、大好きな人にはちゃんと大好きって伝えなきゃダメよって…
そして、ちゃんと、ありがとうを言わないと…
だから、大好きなあなたには毎日 大好きって言い続けて来た
でもそれが良くなかったのかな…
大好き も 会いたい も いつも言うのは私ばかりで、気づけばあなたから 会いたい の言葉を聞く事がなくなっていた
今日は仕事帰りの車の中で、あなたの名前を呟いて、溢れて溢れて止まらない涙を拭いもせずにハンドルを握っていた
これはもう片想い
そんな風に思ったら、諦めがつくのかな…
会えない人
会えない人
私の生きる希望だった…
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温度差
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言葉の端を掴みすぎだとあなたは言うけれど
語彙の終わりに感情が乗っている
つまりそんなやり取りさえ すれ違いの始まり
楽しい話をすればいい…
確かにそうだけれど
電話とラインだけの毎日をずっと続けるのが恋人の定義なんだろうか
あなたが、あなたの人生で一番大切なのは何だろう
それを守るために今のあなたは寝る暇も無く前に進む
その瞳の中に私の存在はどれだけ映っているのだろう
残された命の時間をあなたを愛すると決めた
そんな私の想いは置き去りにされて 重い重い荷物になってる
いいよ
大丈夫
頑張って
私は平気…
いつもそんな風に生きてきた私は、必ず置き去りにされる
寂しい
嫌だ
会いたい…
そう言い続ければ可愛い女だったのかな…
半ばうんざりしながら予定を交わす声色
そろそろ泣く事にも疲れたよ…
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